この記事でわかること
- 版の数を増やすと1本あたりの会話・担当者の慣れ・書き直しの余地がどう減るかを、架電880件の例で示した早見表
- 変える場所(名乗り・冒頭の事実・背景の一言・商談の約束)ごとに、比べられる版の数の上限が変わる理由
- LLMOの30秒の中で版を分けやすい3つの分かれ目と、判定に使わない「探索の版」の配分
- 担当者ごとに版を分けない割り当て方と、架電の前に書いておく判定の文・やめる条件の例
この記事が想定している状況
AIO/LLMO支援の会社で、営業代行のお試しを申し込む直前にいる。代行側から届いたトークの初稿を読み、社内でも「冒頭はAIの検索結果から入るべきだ」「いや、問い合わせが減っている話からのほうがいい」と意見が割れている。いっそ3〜4通りを全部試して当たりを決めたいが、お試しの架電数は限られている。何本までなら判断がつくのか、どこを変えればよいのか、比べ方を間違えて結論を誤らないか。そうした迷いを抱えている方を想定しています。
知りたいこと
- お試しで比べるトークを何パターン用意すればよいかを知りたい
- トークの違いをどこに作ればよいかを知りたい
- LLMOを売るための営業トークと提案の組み立て方を知りたい
あわせて判断したいこと
- 社内で割れている意見に、数字で決着をつけられる比べ方を用意したい
- お試しで勝ったトークを、本契約や自社の営業でもそのまま使えるようにしたい
読み終えるとできること
読み終えると、お試しの架電数と変える場所から、比べる版を2本にするか3本にするかを自分で決められるようになります。LLMOの30秒のどこに違いを作るか、担当者に偏らない割り当て方、架電の前に書く判定の文まで分かるので、社内で割れていた意見を、お試しで確かめる1つの問いにまとめられます。
基本は2本:基準の版と、1か所だけ変えた版
お試しで比べるトークは、基準の版と、1か所だけ変えた版の2本が基本です。版を増やせば当たりに早く出会えそうに思えますが、お試しの架電数は固定のテスト料金や期間で決まっているため、版を足すほど1本あたりの会話が減り、どの版も判断に届かないまま終わりやすくなります。
下の表は、お試し全体で架電880件、会話が約64件たまる設計を、何本の版で分けるかによって何が変わるかを並べたものです。商談化率(会話のうち商談を承諾した割合)は、1本あたりの会話が少ないほど、1件の成否で大きく動きます。
| 版の数 | 1本あたりの会話 | 商談化率が1件で動く幅 | 期間中の書き直し |
|---|---|---|---|
| 1本 | 約64件 | 約1.6ポイント | 週ごとに直せる |
| 2本 | 約32件 | 約3.1ポイント | 1回なら直せる |
| 3本 | 約21件 | 約4.7ポイント | ほぼ直せない |
| 4本 | 約16件 | 約6.3ポイント | 直せない |
版の数は、担当者の慣れにも響きます。新しい版は、言い慣れるまでの最初の架電で言いよどみや言い間違いが出やすく、その分だけ率が低めに出ます。4本を並べると1本あたりの架電は約220件で、慣れるまでの分が占める割合が大きくなります。版ごとに最初の1日分に印を付けておき、含めた場合と除いた場合の両方で率を見ると、慣れの影響を切り分けられます。
もう1つの理由は、期間中に書き直す余地です。2〜4週間のお試しでは、週ごとの振り返りで版を直せる機会は1〜2回しかありません。2本なら、第1週の反応を見て負けている側の言い回しを1か所直す余地が残りますが、3本以上では、どの版も直す前に期間が終わります。
なお、対象(業種や状態条件)を比べるお試しでは、トークは1本に固定します。リストのセルとトークの版を同時に変えると、差がどちらから生まれたのか説明できません。対象の分け方はお試し用リストは何件・どう選ぶかで扱っています。
社内で意見が3つも4つも割れているときは、全部を版にするのではなく、どの意見が当たったら差がいちばん大きく出るかで1つを選び、それを変えた版にします。選ばなかった意見は捨てずに、本契約で順番に試す候補として一覧に残しておけば、意見を出した人にも試す順番を説明できます。
3本目を入れてよいのは、変える場所が上流のときだけ
2本が基本とはいえ、3本を比べられる場合もあります。分かれ目になるのは、トークのどこを変えるかです。変えた場所の効き目はその直後の工程の率に表れ、率ごとに分母が違います。分母が大きい上流の率なら、3本に分けても1本あたりの件数が足ります。下の試算では、お試し全体の架電880件が工程ごとにいくつ残るかを示します。
試算
架電880件から受注までの件数の見込み
架電880件に対して、接続は約326件、担当者と話せるのは約101件、商談の日程確定は約7件、実施は約5.9件、受注の見込みは約1.1件です。
架電全体から見た商談化は0.79%で、説明が必要なBtoB商材の目安(0.5〜1.5%)の範囲内です。同じ率のままなら、受注1件あたり約779件の架電が必要です。
| 工程 | 率(目安との比較に使う) | 件数 |
|---|---|---|
| 架電 | — | 880件 |
| 接続 | 接続率(37%) | 約326件 |
| 担当者と会話 | 担当者到達率(31%) | 約101件 |
| 話を聞いてもらえた | 会話率(63%) | 約64件 |
| 商談の日程確定 | 商談化率(11%) | 約7件 |
| 商談の実施 | 商談実施率(85%) | 約5.9件 |
| 受注 | 受注率(19%) | 約1.1件 |
件数は各工程の率を順に掛けた見込みです。会話30件以上のデータがそろうまでは、率の小さな差で結論を出さないようにします。
架電880件のうち接続は約326件、担当者と話せるのは約101件、会話は約64件で、商談の日程確定は約7件です。この件数を2本か3本で分けると、1本あたりの分母は、変える場所によって次のように変わります。
| 変える場所 | 差が表れる率(分母) | 2本なら1本あたり | 3本なら1本あたり |
|---|---|---|---|
| 受付での名乗りと用件 | 担当者到達率(接続) | 約163件 | 約109件 |
| 冒頭で伝える事実 | 会話率(担当者と話せた数) | 約50件 | 約34件 |
| 背景の一言・商談の約束 | 商談化率(会話) | 約32件 | 約21件 |
受付での名乗りや冒頭の事実のように上流を変えるなら、3本に分けても1本あたり30件を超えます。背景の一言や商談の約束のように、効き目が商談化率に表れる部分を変えるなら、2本が上限です。どうしても3本を比べたいなら、架電を増やすか、版を2本に絞るかを申し込みの前に決めます。
上流の部分を比べるときも、商談の件数では決めません。1本あたりの日程確定は3件前後にとどまり、1件の差は偶然でも十分に起こるからです。名乗りの版なら担当者到達率、冒頭の事実の版なら会話率と、変えた場所の直後の率で判定します。
名乗りの版を3本にする場合は、受付で止まった理由(不在、取り次ぎできない、用件の確認で終わった)も版ごとに分けて残してもらいます。担当者到達率の差が名乗りの違いから来たのか、かけた時間帯の偏りから来たのかを、理由の内訳で確かめられるからです。
LLMOのトークで比べがいがある3つの分かれ目
LLMO支援の架電で版の違いを作るなら、まず骨組みを固定します。大橋メソッドの架電は、相手の社名や主力サービスで事前にAI検索した結果を「今はこう表示されています」と伝え、検索からの問い合わせが減っている背景を一言で添え、詳しい内容は商談で話す、という流れを30秒で行う形です。版の違いは、この骨組みの中の1か所に作ります。
架電のトークは、LLMOの説明から入りません。
大橋メソッド代表(代表インタビューより)
| 分かれ目 | 基準の版の例 | 変えた版の例 | 確かめたい仮説 |
|---|---|---|---|
| 見せる事実 | 社名で調べたAIの答え | 「地域名+主力サービス」の答え | 顧客の質問の答えのほうが響く |
| 背景の一言 | 検索からの問い合わせの減少 | AIの答えから候補が選ばれる変化 | 減少より選ばれ方の話が響く |
| 商談の約束 | 30分で対策の進め方を説明 | 15分で調べた答えの一覧を見せる | 短く中身の見える約束が通る |
3つの分かれ目は、相手が電話を続けるかを決める気持ちの動きにも対応しています。見せる事実は「自分の会社の話だ」と感じてもらう部分、背景の一言は話の根拠を信じてもらう部分、商談の約束は「それなら会ってもいい」と思ってもらう部分です。断られた場面がどの部分の後かを見れば、次にどこを変えるべきかの見当がつきます。
背景の一言に使う事実は、日付と出どころを言えるものに限ります。日本では2024年8月からGoogleの検索結果に「AIによる概要」が出るようになり、2025年9月には「AIモード」も日本語で使えるようになりました。数字で言うなら、AIによる概要が出る情報系の検索で1位のページがクリックされる割合は約58%低い、というAhrefsの調査(2026年2月公開)が材料になります。どの事実を一言にするかを、版の違いにする方法もあります。
反対に、版の違いにしてはいけないものもあります。話す速さや語尾の丁寧さ、担当者、かける時間帯は、版ではなく条件として両方にそろえます。言い回しの細かな違いは、30秒の中の位置が同じなら1か所の変更として扱えます。各区間の言い方そのものは切られない最初の30秒で詳しく扱っています。
3本目は「探索の版」として、判定に使わない
上流を変えるわけではないのに3本目を試したい場合は、3本目を判定に使わない「探索の版」として扱う方法があります。基準の版と変えた版で判定し、探索の版は、新しい切り口に相手がどう反応するかを言葉で集めるためだけに使う、という役割の分け方です。
| 役割 | 架電の配分 | 見る数字・記録 | 判定に使うか |
|---|---|---|---|
| 基準の版 | 396件(45%) | 会話率・商談化率・断り理由 | 使う |
| 変えた版 | 396件(45%) | 会話率・商談化率・断り理由 | 使う |
| 探索の版 | 88件(10%) | 相手の言葉、最後まで聞いたか | 使わない |
探索の版に1割を回すと、判定に使う2本の会話は約29件ずつになり、目安の30件をわずかに下回ります。探索の版を入れるなら、架電を1割ほど足すか、探索の版は最終週だけに回して、判定の2本が30件に届いてから始めます。
想定ケース(架空の条件):価格の質問を探索の版で試した
注文住宅の工務店を対象にしたお試しで、基準の版と変えた版に架電を45%ずつ、探索の版に1割を回したとします。探索の版では、「市名+注文住宅+坪単価」でAIに聞いた答えに相手の名前が挙がらないことを伝えました。探索の版の会話は6件で、そのうち4件で相手が「価格の質問でも名前が出ないのか」と聞き返し、2件では価格で比べられること自体を嫌がる反応がありました。件数が少ないので判定はしませんが、価格の質問には関心と抵抗の両方があると分かったため、本契約の2本目の候補として言い方を整え、会話30件まで確かめることにしました。
探索の版で反応が良かったとしても、会話が数件では偶然と区別できません。探索の版の役目は次に確かめる版の候補を見つけることで、採用を決めるのは、本契約で基準の版と並べて会話30件をためてからです。
探索の版の記録は、率ではなく言葉で残します。最後まで聞いてもらえたか、聞き返しがあったか、その一言は何だったかを1件1行で書いてもらい、判定に使う2本とは別の欄で報告してもらうと、数字の比較と混ざりません。
比べ方:交互に割り当て、判定の文を先に書く
2本の版を比べるときは、割り当て方と判定のしかたを架電の前に決めます。割り当ては、同じセルのリストの奇数行に基準の版、偶数行に変えた版、のように行で機械的に決めます。担当者ごとに版を分けるのは避けます。話し方や慣れの差が版の差に混ざるからで、どの担当者も両方の版を交互に使えば、人の差は両方に同じように乗ります。
判定は、数字が出る前に1つの文にしておきます。たとえば「会話がそれぞれ30件に達した時点で、変えた版の会話率が基準の版を10ポイント以上上回り、断り理由のうち『何の電話か分からない』が半分以下なら、変えた版を次の基準にする」。数字を見てから基準を決めると、どうしても見たい結果に寄せた読み方になります。
途中でやめる条件も、同じように決めておきます。「担当者と話せた件数が30件たまった時点で、変えた版の会話率が基準の版を20ポイント以上下回っていたら、残りの架電を基準の版に戻す」のような形です。決めていない理由で途中に入れ替えると、どちらの版の数字も読めなくなります。
判定の文を書く
どの率がどれだけ違えば変えた版を採るか、1本あたり何件たまった時点で決めるかを1文にします。
版に名前と日付を付ける
基準の版をv1.0、変えた版をv1.1のように名付け、変えた箇所と理由を1行で残します。
行で割り当てる
同じセルのリストの奇数行と偶数行に、2本の版を機械的に割り当てます。
担当者は両方を使う
どの担当者も両方の版を交互に使い、かける時間帯も両方でそろえます。
分母がそろったら判定する
変えた場所の直後の率の分母が両方で目安に届いた時点で、判定の文に当てはめます。
想定ケース(架空の条件):冒頭の事実を2通りにして比べた
地域の賃貸管理会社を対象に、基準の版v1.0は「社名で調べたAIの答え」、変えた版v1.1は「『市名+賃貸管理』で聞いたAIの答え」を冒頭で伝えたとします。担当者と話せたのはv1.0が55件、v1.1が54件。会話はv1.0が30件(約55%)、v1.1が37件(約69%)で、「何の電話か分からない」という断りは9件と4件でした。商談の日程確定は3件と4件で差は1件にすぎませんが、判定の文に照らすと、会話率は約14ポイント上回り、その断りも半分以下になっています。そこでv1.1を次の基準の版とし、本契約の最初の週から使うことにしました。
差がつかなかった場合も、結果は捨てずに残します。差がなかったのは、その場所が効き目の小さい部分だという材料になり、次のお試しや本契約で別の分かれ目を試す根拠になります。
お試しの後に残すのは、勝った版と負けた版の記録
お試しが終わったら、勝った版を次の基準の版にし、本契約の最初の週から使います。負けた版の記録も捨てません。どんな言い方で、どの相手に、どう断られたかは、本契約で次の版を書くときに同じ失敗を避ける材料になります。受け取っておきたい記録は次の4つです。
| 記録 | 中身 | 本契約での使い道 |
|---|---|---|
| 版の文面と変更の履歴 | v1.0・v1.1の全文と変えた箇所 | 次の版を書く起点 |
| 版ごとの率 | 担当者到達率・会話率・商談化率 | 本契約の見込みの根拠 |
| 断り理由の内訳 | 版ごとの理由別の件数 | 次に直す場所の候補 |
| 相手の言葉 | 反応のあった一言を1行ずつ | 商談の最初の説明 |
電話で反応のあった切り口は、商談での提案の入り方にもつながります。大橋メソッドでは、設定した商談ごとに、相手の役職・検討状況・反応のあった切り口を「商談シート」で共有するとしています。電話で響いた事実を、商談の最初にもう一度画面で見せるところから始めると、電話と提案の話が途切れません。提案の組み立て方はLLMOを知らない相手への提案の組み立て方で扱っています。
版の管理は、本契約に入ってからも続きます。大橋メソッドのように、トークの初稿を事前に依頼側が確認し、結果の分析と改善を毎週回す進め方なら、週次レポートの「次週の変更点」に、変える場所と理由が1行ずつ残っていきます。報告書のどこを見れば版の効き目が分かるかはお試しの報告書で見るべき7つの数字で扱っています。
お試しで1つの分かれ目に答えが出たら、本契約では残りの分かれ目を1つずつ試します。見せる事実で勝った版が決まったら次は背景の一言、その次は商談の約束、と上流から順に進めると、前の変更の効き目を崩さずに積み上げられます。1か月に試す分かれ目は1つまでにし、会話30件ずつで判定する決まりはお試しのときと同じにしておきます。
手順のまとめ:お試しで比べるトークを2本つくる手順
- 確かめたい仮説を1文にする:相手が反応しない理由の予想から、変える場所を1つ選び、変えると何が起きるかを1文に書きます。
- 基準の版を決める:初稿を承認した版を基準にし、版の名前と日付を付けます。
- 1か所だけ変えた版を書く:変える場所以外の文と長さをそろえ、声に出して秒数を比べます。
- 判定の文とやめる条件を決める:1本あたりの分母がいくつたまったら、どの率で決めるかを書いておきます。
- 交互に割り当ててかける:同じリストの奇数行と偶数行に分け、どの担当者も両方の版を使います。
- 勝った版を次の基準にする:負けた版の断り理由と相手の言葉も残し、本契約の版に引き継ぎます。
よくある失敗と対策
| よくある失敗 | 対策 |
|---|---|
| 当たりを早く見つけたくて4本以上の版を並べ、1本あたりの会話が10件台で終わる | 版は基本2本にし、3本目は上流を変える場合か、判定に使わない探索の版に限る |
| 冒頭の事実と背景の一言を同時に書き換え、どちらが効いたのか分からなくなる | 変える場所を1か所に決め、ほかの文と長さは基準の版とそろえる |
| 担当者ごとに版を分け、人の話し方の差を版の差と読む | どの担当者も両方の版を交互に使い、割り当ては一覧の行で機械的に決める |
| 商談の件数で勝ち負けを決め、1〜2件の差で版を入れ替える | 変えた場所の直後の率と断り理由の変化で判定し、その文を架電の前に書いておく |
チェックリスト
- 確かめたい仮説を1文にし、変える場所を1か所に決めた
- 版の数を、変える場所の分母から2本か3本に決めた
- 基準の版と変えた版に名前と日付を付け、長さを声に出してそろえた
- 判定の文と、途中でやめる条件を申し込みの段階で合意した
- 割り当てを一覧の行で決め、担当者が両方の版を使う形にした
- 探索の版を入れる場合は、判定に使わないことと架電の配分を決めた
- 負けた版の断り理由と相手の言葉を、本契約に引き継ぐ形で受け取る約束をした
よくある質問
お試しで、LLMOを売るための営業トークと提案はどう組み立てればよいですか?
電話はLLMOの説明から入らず、相手の社名や主力サービスで事前にAI検索した結果を伝え、背景を一言添えて、詳しい話は商談に回す30秒の骨組みにします。お試しでは、この骨組みのうち1か所だけを変えた2本を比べ、反応のあった切り口を商談の最初の説明に使うと、電話と提案がつながります。
お試しで比べるトークは、何パターン用意すればよいですか?
基本は2本です。基準の版と、1か所だけ変えた版を同じ条件で比べます。架電880件の例では2本なら会話が約32件ずつ集まりますが、3本では約21件ずつに減り、商談化率は1件で約5ポイント動きます。名乗りや冒頭の事実のように上流を変える場合に限り、3本まで比べられます。
トークを担当者ごとに分けて、Aさんは基準の版、Bさんは変えた版で比べてもよいですか?
避けたほうが安全です。担当者の話し方や慣れの差が、版の差に混ざってしまうからです。どの担当者も両方の版を交互に使い、一覧の奇数行と偶数行のように機械的に割り当てると、人の差は両方の版に同じように乗ります。
お試しの途中で、明らかに反応の悪い版をやめてもよいですか?
やめる条件を先に決めておけば、途中でやめてもかまいません。たとえば担当者と話せた件数が30件たまった時点で、会話率が基準の版を大きく下回っていたら残りを基準の版に戻す、と申し込みの段階で合意しておきます。決めていない理由で入れ替えると、どちらの版の数字も読めなくなります。
探索の版で反応が良かったら、本契約でそのまま使ってよいですか?
探索の版は会話が数件しかたまらないため、反応が良くても判定には使えません。本契約の最初の数週間に、基準の版と並べる2本目として会話30件まで確かめてから採用します。相手が返した言葉は、次の版を書くときの材料として残しておきます。
この記事の前提と根拠
- 架電880件の工程ごとの件数は、接続率37%・担当者到達率31%・会話率63%・商談化率11%と置いた試算です。いずれも説明が必要なBtoB商材の目安(接続率30〜45%、担当者到達率25〜40%、会話率50〜70%、商談化率8〜15%)の範囲から置いた仮の値です。
- 1パターンあたり会話30件以上を判断の目安とする考え方は、テストを判断に使う場合の一般的な目安(架電300〜500件程度、会話30件以上)に基づきます。1件で動く幅は、1を1本あたりの分母で割った値です。
- 背景の一言の材料に挙げた事実は、Googleの「AIによる概要」の日本での提供開始(2024年8月)、検索の「AIモード」の日本語対応(2025年9月)、Ahrefsが2026年2月に公開した調査(約30万キーワードで2023年12月と2025年12月を比較)です。
- 大橋メソッドの架電の流れ(概念の説明から入らず、事前のAI検索の結果を事実として伝え、背景を一言添え、詳しくは商談で)と、トークの初稿を依頼側が事前に確認する進め方、商談シートでの共有は、同サービスが示している内容に基づきます。想定ケースの会社と数字は架空の条件です。
参照した資料
- Ahrefs「Update: AI Overviews Reduce Clicks by 58%」(2026年2月4日)
- Google 日本版ブログ「AI による概要」
- Google 日本版ブログ「AI モード」日本語版の提供開始(2025年9月9日)
数字の目安は一般的な水準を整理したもので、商材・対象・条件によって変わります(2026年11月時点)。
次の一歩
お試しで比べるトークを相談したい場合は、このページ下の相談フォームに、いま使っているトークの冒頭の数行と、よく返ってくる断り理由、提供しているAIO/LLMO支援の価格帯を書いて送ってください。1営業日以内にメールで連絡があり、30分の無料相談(オンライン)で比べる版と変える場所を整理したうえで、期間・報告項目・費用を記した初期テストの提案書を受け取れます。営業電話はありません。