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2026年11月版

代行会社が作る営業トークの確認ポイント

冒頭・質問・断り対応・NG表現を、承認の前に依頼側が確かめる手順

この記事でわかること

  • 承認で依頼側が見る範囲と、代行側に任せる範囲の分け方
  • 冒頭の15秒で確かめる名乗り・用件・相手の事実の3点と、直し方の例
  • 断り文句を意図ごとにまとめ、引き下がる線と再架電の決まりを先に承認する方法
  • 効果・価格・他社評価・数字の誇張など、承認しない表現の一覧と置き換えの例

この記事が想定している状況

営業代行と契約し、最初の打ち合わせから数日後にトークの初稿が届いた。A4で2枚ほどの台本で、冒頭のあいさつから断られたときの返しまで書かれている。読むと大きな違和感はないものの、何を基準に「承認」と返せばよいのかが分からない。言い回しに口を出しすぎると代行側の工夫を邪魔しそうだし、そのまま通して、自社のサービスについて言いすぎた電話がかかるのも困る。承認の前に何を見ればよいのかを知りたい代表や営業責任者を想定しています。

知りたいこと

  • 代行会社が作ったトークの初稿を、何を基準に確かめればよいか知りたい
  • AIO/LLMO支援を売るトークと、商談での提案のつなげ方を知りたい
  • 断られたときの対応や、言ってはいけない表現をどう決めればよいか知りたい

あわせて判断したいこと

  • 自社の名前で行き過ぎた約束をされ、商談や契約の段階で食い違うのを避けたい
  • 承認のたびに代表の時間が取られる状態を、決まりごとで軽くしたい

読み終えるとできること

読み終えると、届いた初稿を約60分で確かめ、「直してから承認」「代行側の判断に任せる」「テストで比べる」の3種類に分けて赤入れを返せるようになります。承認しない表現の一覧と、断られたときに引き下がる線を、代行側と文章で共有する手順も分かります。

承認で決めるのは、上手さではなく「自社の名前で言ってよいか」

トーク初稿の承認は、出来の良し悪しを採点する作業とは少し違います。言い回しや間の取り方は、毎日電話をかけている代行側のほうが詳しく、架電の結果を見ながら直していく部分です。依頼側が承認の場で決めるのは、相手について述べる事実が正しいか、自社のサービスについて約束しすぎていないか、断られたときに相手との関係を壊さないかという、依頼側にしか責任を持てない部分です。

観点依頼側が承認で見ること代行側に任せること
冒頭名乗る社名、相手について述べる事実の正しさあいさつの言い回し、話す速さ
質問聞いてよい範囲、決裁に関わる人の確かめ方質問の順番、言葉の選び方
断り対応引き下がる線、再架電してよい条件引き下がるときの言い方
NG表現効果・価格・他社評価に触れる表現任せずに一覧で共有する
表1:トーク初稿の確認の分担(例)

分担を決めずに承認すると、代表が細かな語尾まで直して返し、代行側は直された理由が分からないまま次の版を作る、という往復が続きます。反対に、事実と約束に関わる部分を見ないまま通すと、電話口で言いすぎた内容が、商談の場で依頼側の説明と食い違います。初稿の出来を観点ごとに点数で見る方法は、トーク初稿の良し悪しを見抜く5つの観点で扱っています。

承認の前に机の上で確かめておく理由は、もう一つあります。トークの欠陥を電話の結果で見つけるには、思ったより時間がかかるからです。下の試算では、初稿のまま1週間、1日約84件のペースで架電した場合の件数を示します。

試算

架電420件から受注までの件数の見込み

架電420件に対して、接続は約151件、担当者と話せるのは約45件、商談の日程確定は約2.9件、実施は約2.5件、受注の見込みは約0.5件です。

架電全体から見た商談化は0.69%で、説明が必要なBtoB商材の目安(0.5〜1.5%)の範囲内です。同じ率のままなら、受注1件あたり約888件の架電が必要です。

工程ごとの件数
工程率(目安との比較に使う)件数
架電—420件
接続接続率(36%)約151件
担当者と会話担当者到達率(30%)約45件
話を聞いてもらえた会話率(58%)約26件
商談の日程確定商談化率(11%)約2.9件
商談の実施商談実施率(86%)約2.5件
受注受注率(19%)約0.5件
図1:架電420件から受注までの件数の見込み

件数は各工程の率を順に掛けた見込みです。会話30件以上のデータがそろうまでは、率の小さな差で結論を出さないようにします。

架電420件で、話を聞いてもらえる会話は約26件、商談の日程確定は約2.9件です。言い回しの良し悪しを率で判断するには会話が30件以上ほしいため、1週間では結論が出ません。その間に初稿のトークは420件の架電先に届いており、多くは当面かけ直せない相手です。机の上で見つけられる欠陥は、承認の前に直しておくほうが損が小さく済みます。

あわせて、承認を返す期限も初稿が届く前に決めておきます。2〜3週間のテストでは、初稿の承認が数日遅れるだけで、直した版で電話できる日数が目に見えて減ります。届いてから2営業日以内に返す、と決めておけば、確認にかける60分も予定に入れやすくなります。

冒頭の15秒は、名乗り・用件・相手の事実の3点で確かめる

冒頭で相手が判断するのは、誰からの、何の電話かです。初稿を読むときは、次の3点を順に確かめます。

  1. 名乗り:代行会社の名前で電話するのか、依頼側の名前で電話するのかが決まり、受付で聞き返されたときの答えと折り返し先までそろっているか。
  2. 用件:何のための電話かを1文で言えているか。売り込みに聞こえないよう用件をぼかしすぎて、後から不信感を残す書き方になっていないか。
  3. 相手の事実:相手について述べる内容が、確かめた事実か推測か。推測を事実のように言っていないか。
初稿の書き方承認しない理由直し方の例
御社の問い合わせ、減っていますよね推測を事実のように言っている御社名で調べたときのAIの回答を拝見しました
AI検索対策のご案内です用語から入り、相手の話になっていない御社の主力の〇〇で調べたときの表示についてです
Web関係のご挨拶で用件をぼかし、後で不信感を残す表示の確認結果をお伝えし、お話の場をお願いする電話です
担当者名だけを名乗る受付で止まり、折り返し先も伝わらない社名と、誰の依頼かを最初の一文に入れる
表2:冒頭の初稿によくある書き方と、承認前の直し方(例)

相手について述べる事実は、架電の前に確かめた日付と画面を記録に残す形になっているかも見ます。AI検索の表示は日によって変わるため、相手が電話のあとに自分で調べたとき、違う結果が出ることがあります。記録があれば、商談の場で「〇月〇日にこの画面で確かめた結果です」と示せます。

架電のトークは、LLMOの説明から入りません。

大橋メソッド代表(代表インタビューより)

大橋メソッドの架電では、相手の社名や主力サービスで前もって調べたAI検索の結果を事実として伝え、検索経由の問い合わせが減っている事情をひと言添えたら、詳しい説明は商談に回すとしており、ここまでを30秒で話します。初稿がこの長さに収まっているかは、声に出して読み、時間を計れば分かります。冒頭の組み立てそのものは切られない最初の30秒の構成で詳しく見られます。

質問は「答えやすさ」と「聞いてよい範囲」の2つで見る

冒頭のあとに置く質問は、商談を申し込むかどうか、誰に出てもらうかを決めるための材料集めです。初稿の質問は、相手がその場で答えられるか、電話で聞いてよい範囲に収まっているかの2つで確かめます。答えにくい質問は会話を止め、踏み込みすぎた質問は相手を身構えさせます。

初稿の質問判断理由と直し方
AI検索対策について、どうお考えですか直す抽象的で答えにくい。更新の担当が社内か外部かを聞く
問い合わせが減って困っていませんか直す答えを誘導している。去年と比べた変化を聞く
年間の広告費はおいくらですか商談に回す電話で聞くには踏み込みすぎる
ご担当者と予算と時期を教えてください1問に減らす一度に3つ聞くと会話が止まる
この件はどなたがお決めになりますか言い方を直して残す成果の定義に合う商談かを判断できる
表3:初稿に出てきやすい質問と、承認前の判断(例)

最後の行のように、決裁に関わる人を確かめる質問は、成果の定義と結びついているかで判断します。成果の条件が「決裁者が出席する商談」なら、架電の担当は電話口でそれを確かめなければなりません。ただ、いきなり役職を問いただすと身構えられるため、「詳しいお話は、どなたに聞いていただくのがよいでしょうか」のように、相手が答えやすい形に直します。

質問の数にも目安を置きます。電話の中で聞くのは1〜2問にとどめ、それ以上は商談の冒頭で聞く項目として、商談の準備用の記録に回します。電話で全部を聞こうとすると、相手は「それなら会うまでもない」と感じ、商談の承諾がかえって遠のきます。

残した質問には、答えを何に使うかを1行ずつ添えてもらいます。「サイトの更新は社内か外部か」なら、外部と答えた会社の商談には制作会社とのやり取りを担う人に出てもらう、という使い道です。使い道を書けない質問は、聞いても記録に残るだけで、商談の判断にも提案の準備にも生きません。答えの記録欄に相手の個人の連絡先まで求める書き方になっていないかも、このときに確かめます。

断り対応は、返し方より先に「引き下がる線」を承認する

断られたときの返しは、初稿の中でいちばん言い回しの工夫が入るところです。ただ、依頼側が承認で確かめるべきなのは返しの上手さではなく、どこで引き下がるか、いつなら再び電話してよいかという線です。線が決まっていない台本では、架電の担当によって粘り方が変わり、相手に二度三度と食い下がる電話が出てきます。

断り文句は、言い方こそ多様でも、意図に直すと数種類に収まります。初稿の断り対応は、意図ごとに対応と再架電の決まりを1つずつ書く形に整えます。

断りの意図よくある言い方承認する対応再架電
必要がない紹介で足りている、うちは関係ない理由を1つだけ聞いて終えるしない(対象外として記録)
時期が違う今は忙しい、来期なら都合のよい時期を聞いて終える合意した時期に1回だけ
担当が違う担当ではない担当の部署か役職を聞く担当宛てに1回
情報だけほしい資料を送って送付先と、送ったあとの連絡の可否を聞く了承を得た場合のみ
はっきり拒否電話しないでほしいおわびして終えるしない(架電しない一覧へ)
表4:断りの意図ごとに承認しておく対応と再架電の決まり(例)
Query→Intent→Answer 検索クエリが意図に分類され、1つの正規回答に対応する構造の図。 Query(1,000クエリ) LLMO 営業代行 料金相場 営業代行 お試し LLMO AIO 営業代行 比較 …を外注する場合の相場は? Intent(20カテゴリ) 料金・費用 お試し・小規模導入 営業代行比較 … Answer(50の正規回答) 結論 → 条件 → 補足の3文 FAQ正規ページに集約 重複ページを作らない FAQPage スキーマで出力 表記ゆれは意図に吸収し、回答は1つにする
図2:断り文句は言い方が違っても、意図は数種類にまとまります。意図ごとに承認済みの対応を1つに決めておけば、架電の担当が替わっても引き下がる線は変わりません

切り返しは1回までと決めておくのも一つの方法です。相手が理由を言ったあとに1回だけ確かめの質問をし、それでも断られたら引き下がります。断り理由をすべて分類して記録に残すことも、承認の条件に入れておきます。大橋メソッドでも断り理由はすべて分類して記録するとしており、その記録が翌週のトークやリストを直す材料になります。

BtoBの取引では、特定商取引法の電話勧誘販売に関する規制の多くが適用除外とされています。ただし、相手が個人事業主で事業としての取引かどうかが曖昧な場合や、断った相手に再び電話する場合、相手の個人情報を扱う場合は注意が要ります。判断に迷う点は専門家に確認してください。法令面の注意点はテレアポ代行の費用対効果と法令上の注意でも扱っています。

承認しない表現は、効果・価格・他社評価・数字の4種類で洗い出す

NG表現は、架電の担当が悪意なく使ってしまうものがほとんどです。相手の関心を引こうとして効果を言い切る、相手の不安に寄り添うつもりで今の制作会社を悪く言う、といった具合です。初稿を読むときは次の4種類に当たる表現を探し、見つけたら置き換えの言い方まで決めて返します。

種類初稿に出やすい表現承認しない理由置き換えの例
効果の約束AIの回答で御社が紹介されるようにします表示はAI側が決め、約束できない今の表示と、変えられる部分を商談で説明します
価格・期間の断定月◯万円で、すぐ結果が出ます提案の前に条件を固定してしまう費用は内容に合わせて商談で示します
他社・相手への評価今の制作会社では対応できません他社批判と不安のあおりになる今の表示の事実だけを伝える
数字の誇張検索からの問い合わせは6割減ります調査の条件を外して一般化している数字を出すなら条件と出典を添える
表5:承認しない表現の4種類と、置き換えの例

4つめの数字の誇張は、AIO/LLMO支援のトークで特に起きやすいものです。Ahrefsが2026年2月に公開した調査では、AIによる概要が表示される情報系キーワードで、検索結果1位のページのクリック率が約58%低いとされています。これは2023年12月と2025年12月の約30万キーワードを比べた結果で、あらゆる検索や、相手の問い合わせの数がそのまま減るという意味ではありません。トークで数字に触れるなら条件を短く添えるか、数字には触れずに相手の画面の事実だけを伝えるほうが安全です。

選ばれる理由になる3つの感情 好き、信頼、賛成の3つの感情と、それぞれを生む条件を示す図。 好き 自分に合っている 業界専門だから、小さな会社の悩みが 分かる 信頼 正直・尊敬できる できないことはできないと言う。数字 で示す 賛成 応援したい 営業の勝ちパターンを一緒に作る姿勢 3つが揃うと、第三者に紹介される理由になる
図3:電話の相手に「自分に合っている」「信頼できる」と感じてもらう材料は、相手の事実と、言いすぎない正直さです。NG表現は、そのうち信頼をいちばん先に崩します

このほか、「Googleから案内を受けて」のように、関係のない権威を借りる表現も承認しません。2024年8月に日本でAIによる概要の提供が始まり、2025年9月にAIモードが日本語で使えるようになったという事実を伝えるのはかまいませんが、自社とGoogleに関係があるように聞こえる言い方につなげると、相手に誤解を与えます。NG表現は承認のときに1枚の一覧にまとめて代行側に渡し、その後の修正も同じ一覧で確かめます。

電話で言わないことは、商談の提案に回して順番を決める

トークを承認するときは、電話で話すことと同時に、電話では話さないことも決めます。AIO/LLMO支援の場合、仕組みの説明、施策の中身、費用、期間の見込みは、電話の数十秒では伝わりきらず、無理に話せば誤解のもとになります。これらは商談の提案に回し、電話では「詳しくは商談で」と言い切れるようにしておきます。

話題電話のトーク商談の提案
相手の表示の事実要点を1つだけ伝える画面を見せて全体を説明する
AI検索の仕組み話さない相手の事実に沿って短く説明する
施策の中身話さない相手の課題に合わせて3つ程度に絞る
費用と期間聞かれたら商談で示すと伝える前提条件とあわせて示す
他社での結果話さない実績のある範囲だけを条件つきで示す
表6:話題ごとの、電話と商談の分け方(例)

電話で話さないと決めた話題を相手から聞かれたときの返しも、台本に書いておきます。「その点を、御社の画面を見ながら30分でご説明するのが今回の場です」のように、聞かれたこと自体を商談の目的につなげる言い方です。はぐらかしに聞こえないよう、商談で何を見せるかを具体的に添えます。

あわせて、電話で聞かれて答えを商談に回した話題を、架電の担当に数えてもらいます。1週間で「費用はいくらか」が多かったのか、「AIの回答は変えられるのか」が多かったのかによって、提案の最初に答えるべき問いが変わるからです。電話の記録が、そのまま提案の順番を決める材料になります。

この分け方を決めておくと、架電の担当が答えに詰まる場面が減り、商談に出る側も準備がしやすくなります。電話で反応のあった話題は商談の前に依頼側へ共有してもらい、提案の最初に置きます。大橋メソッドでも、商談の日程が決まった時点で、相手の役職や検討の状況、反応のあった切り口をまとめて渡す形をとっています。提案資料の組み立て方はLLMOを知らない相手への提案の組み立て方で詳しく扱っています。

承認の手順:読み上げ・相手役・赤入れの分類を60分で回す

初稿の確認は、読み流すより、手順を決めて一度に終えるほうが早く済みます。目安は60分です。

  1. 声に出して読み、時間を計る

    冒頭から商談の申し込みまでを読み上げ、30秒前後に収まるかを確かめます。長い箇所は、説明を商談に回せないかを考えます。

  2. 相手役を立てて5つの反応で通す

    社内の1人に相手役を頼み、すぐ切る・担当違い・時期違い・資料だけ・関心ありの5つの反応で台本を通します。台本にない返しが要った場面に印を付けます。

  3. NG表現の一覧と照らす

    効果・価格・他社評価・数字の4種類に当たる表現を探し、置き換えの言い方を書き込みます。

  4. 赤入れを3種類に分けて返す

    事実と約束に関わる「直してから承認」、言い回しの「代行側の判断に任せる」、決めきれない「テストで比べる」に分けて返します。

  5. 版の番号と変更の決まりを残す

    承認した版に番号と日付を付け、事前の承認が要る変更と、事後の報告でよい変更の範囲を文章にします。

図4:声に出して読み、時間を計る→相手役を立てて5つの反応で通す→NG表現の一覧と照らす→赤入れを3種類に分けて返す→版の番号と変更の決まりを残す

赤入れを3種類に分けるのは、代行側が直す順番に迷わないようにするためです。「テストで比べる」に回した箇所は、どの指標で比べるかまで添えておくと、テストの報告で結論が出ます。成果報酬の契約なら、強引なトークを防ぐ意味でも、承認後の変更の扱いを成果報酬の代行に任せるトークの承認ルールのように決めておくと安心です。

想定ケース(架空の条件):A4で2枚の初稿に、60分で赤を入れた結果

初稿は冒頭から商談の申し込みまで読み上げて約55秒かかり、AI検索の仕組みの説明に20秒ほど使っていました。説明を商談に回して約30秒に縮め、質問は3問から1問に減らしました。NG表現は、効果の約束が1か所、統計を条件なしで引いた箇所が1か所見つかり、どちらも「直してから承認」で返しています。断り対応は意図ごとの決まりがなかったため5行を書き足し、言い回しの細部12か所は代行側の判断に任せました。2版目は翌営業日に届き、事実と約束の部分だけを見て承認しています。

手順のまとめ:代行会社のトーク初稿を確認して承認する

  1. 分担を確かめる:事実と約束は依頼側、言い回しは代行側という分担を、初稿を読む前に共有します。
  2. 読み上げて時間を計る:冒頭から商談の申し込みまでを声に出して読み、30秒前後に収まるかを確かめます。
  3. 相手役で通す:5つの反応で台本を通し、台本にない返しが要った場面に印を付けます。
  4. NG表現の一覧と照らす:効果・価格・他社評価・数字の4種類を探し、置き換えの言い方を書き込みます。
  5. 3種類に分けて返す:直してから承認・代行側に任せる・テストで比べるに分け、版の番号と日付を付けて返します。

よくある失敗と対策

よくある失敗対策
語尾や言い回しまで細かく直して返し、代行側が直す理由をつかめない依頼側は事実と約束に関わる部分を見て、言い回しは代行側の判断に任せると分けて返す
相手について推測したことを、事実のように言う冒頭を通してしまう相手について述べる内容は、確かめた日付と画面を記録に残せる事実だけにする
断られたときの返しだけを承認し、引き下がる線を決めない断りの意図ごとに、対応と再架電の条件を1つずつ書いて承認する
効果の約束や条件を外した統計を、関心を引く言葉として残す4種類のNG表現の一覧を渡し、置き換えの言い方まで決めておく
承認した版を管理せず、いつ何を変えたかが分からなくなる版の番号と日付を付け、事前の承認が要る変更の範囲を文章にする

チェックリスト

  • 名乗る社名と、受付で聞かれたときの答え・折り返し先を決めた
  • 相手について述べる事実に、確かめた日付と画面を残す欄がある
  • 電話の中の質問を1〜2問に絞り、残りは商談に回した
  • 断りの意図ごとに、対応と再架電の条件を書いた
  • 効果・価格・他社評価・数字のNG表現の一覧を渡した
  • 電話で話さない話題と、商談で話す順番を決めた
  • 承認した版に番号と日付を付け、変更の決まりを文章にした

よくある質問

AIO/LLMO支援を売る営業トークは、どんな流れで組み立てればよいですか?

相手の社名や主力サービスで調べたAI検索の結果を事実として伝え、検索からの問い合わせが変わってきた背景をひと言添え、詳しい話は商談でと申し込む流れが基本です。仕組みの説明、施策、費用は電話では話さず、商談の提案に回します。電話の中の質問は1〜2問に絞り、30秒前後で商談の申し込みまで進めます。

代行会社が作ったトークを承認するとき、依頼側が最低限見るところはどこですか?

相手について述べる事実が確かめたものか、自社のサービスについて効果や価格を約束していないか、断られたときに引き下がる線が決まっているかの3つです。言い回しや話す速さは代行側の得意な部分なので、結果を見ながら直してもらいます。事実と約束だけは依頼側が責任を持って確かめます。

電話で料金を聞かれたときの答え方は、トークにどう書いておけばよいですか?

支援の内容と相手の状況で費用が変わるため、商談で前提とあわせて示すと答える形にしておきます。電話で金額を言い切ると、提案の前に条件が固定され、商談で説明する内容と食い違うおそれがあります。それでも目安を求められたときに伝えてよい範囲があるなら、依頼側がその言い方を決めて台本に書いておきます。

「今は忙しい」と断られた相手には、いつかけ直してもらえばよいですか?

相手に都合のよい時期を聞き、その時期に1回だけかけ直す決まりにしておくのが無難です。時期を聞けなかった場合は、日を置いて何度もかけ直さず、記録に残して対象から外すかを週次の振り返りで決めます。再架電の扱いは、相手との関係と法令の両面から、承認の段階で決めておきます。

承認したトークを、代行会社が途中で言い換えてもよいのですか?

言い回しや質問の順番のように結果を見ながら直す部分は、事後の報告でよいと決めておけば、代行側の判断で変えてもらってかまいません。効果・価格・他社評価に触れる表現や、名乗りと用件を変える場合は、事前の承認が要る変更として扱います。範囲を文章にしておけば、承認のたびに代表の時間を取られずに済みます。

この記事の前提と根拠

  • Ahrefsが2026年2月に公開した調査は、2023年12月と2025年12月の約30万キーワードを比べ、AIによる概要が出る情報系キーワードで検索結果1位のページのクリック率が約58%低いという結果を示しています。トークで引く場合は、この条件を外さないことが前提です。
  • AIによる概要(AI Overviews)の日本での提供開始は2024年8月、検索のAIモードが日本語に対応したのは2025年9月です。
  • 試算の接続率36%・担当者到達率30%・会話率58%・商談化率11%は、説明が必要なBtoB商材の架電の目安(接続率30〜45%、担当者到達率25〜40%、会話率50〜70%、商談化率8〜15%)の範囲で置いた仮の値です。判断に使う会話の数は30件以上が一つの目安です。
  • 日本の特定商取引法では、事業者間の取引は電話勧誘販売の規制の多くが適用除外とされますが、個人事業主との取引、断った相手への再架電、個人情報の扱いには注意が要ります。法的な判断は専門家に確認してください。
  • 大橋メソッドの進め方:トークの初稿は事前に依頼側が確認し、断り理由はすべて分類して記録する。架電では概念の説明から入らず、事前にAI検索した結果を伝えるところから始める。

参照した資料

数字の目安は一般的な水準を整理したもので、商材・対象・条件によって変わります(2026年11月時点)。

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