この記事でわかること
- 紹介依存度を、紹介経由の受注比率・新規商談がゼロだった月数・上位紹介元への集中度の3つの数字で測る方法
- 紹介で受注した顧客と、失注・解約した顧客を並べて、狙う企業の仮説を1〜2本に絞る棚卸しの手順
- 1本の仮説につき架電300〜500件の小さなテストで見る数字と、低い数字が出たときの翌週の直し方
- 費用をかけずに使える紹介周りの材料と、能動的な経路で毎月確保する商談の下限の決め方
この記事が想定している状況
これまでの受注は、既存顧客や制作時代の取引先からの紹介が中心。紹介で来る商談は受注しやすく、営業らしい営業をしなくても回ってきた。ところが紹介は時期を選べず、ここ半年は商談が月3件の月と0件の月が交互に来ている。自社サイトへの問い合わせも以前ほど来ない。自分たちから動く必要があるのは分かっていても、何から手を付ければいいのか、費用をどこまでかけるべきかが決まらない。そうした支援会社の代表を想定しています。
知りたいこと
- 紹介以外の経路で新規顧客を増やす方法を知りたい
- 営業費用を抑えながら商談数を増やす方法を知りたい
- 何から順番に手を付ければよいかを知りたい
あわせて判断したいこと
- 紹介で受注できている理由を言葉にして、狙う相手を決める材料にしたい
- 能動的な経路を作っても、紹介元との関係や紹介の受注しやすさは保ちたい
読み終えるとできること
読み終えると、自社の紹介依存度を3つの数字で把握し、紹介で受注した顧客の共通点から狙う企業の仮説を作れます。そのうえで小さな架電テストを設計し、週ごとの改善を経て、能動的な経路で毎月確保する商談の下限を決めるところまで、自社の予定表に落とし込めます。
最初に、紹介依存度を3つの数字で測る
紹介頼みかどうかは、印象ではなく直近12か月の受注と商談の記録から測ります。使う数字は3つです。営業管理の仕組みがなくても、受注先の一覧と予定表があれば、1時間ほどで出せます。
| 数字 | 出し方 | 高いときに起きること |
|---|---|---|
| 紹介経由の受注比率 | 紹介で始まった受注÷全受注 | 受注の時期を自社で決めにくい |
| 新規商談がゼロだった月の数 | 12か月のうち新規商談が0件の月 | 売上の見通しが月単位でぶれる |
| 上位紹介元への集中度 | 上位3社経由の受注÷紹介経由の受注 | 1社との関係の変化で受注が止まる |
3つの数字は、能動的な経路をどれだけの規模で作るかを決める材料になります。新規商談がゼロの月が1か月でもあるなら、能動的な経路の役割は「毎月の商談の下限を作ること」です。紹介元が2〜3社に偏っているなら、紹介元とは別の業種や地域へ広げる意味が大きくなります。紹介経由の受注比率が高いほど、紹介が途切れたときの落ち込みも大きくなります。
記録が残っていない場合は、受注先ごとに最初の連絡がどこから来たかを、メールと予定表から遡って書き出します。「紹介」は、既存顧客からの紹介、取引先や制作会社からの紹介、知人からの紹介に分けておくと、後で紹介元に条件を伝えるときに使えます。完全な記録でなくても、12か月分の傾向が見えれば測る目的は果たせます。
想定ケース(架空の条件):受注9件のうち7件が紹介という会社
直近12か月の受注は9件で、そのうち紹介が7件(約78%)。新規商談がゼロの月は3か月あり、紹介7件のうち5件は制作時代の取引先2社から来ています。2社の担当者が異動すれば、紹介の大半が止まる構造です。この会社が置くべき目標は、紹介を増やすことではなく、能動的な経路で毎月の商談の下限を作り、紹介はその上乗せとして扱うことです。
問い合わせ経由の件数も同じ表に並べておきます。AI検索の広がりで、情報を調べる段階の検索からのクリックは減る傾向にあります。Ahrefsが2026年2月に公開した調査によると、AIによる概要が表示される情報系キーワードでは、検索1位のページのクリック率が約58%低くなっていました(2023年12月と2025年12月の比較、約30万キーワード)。紹介も問い合わせも、時期と件数を自社で決められない経路という点では同じです。
紹介で受注した顧客を棚卸しして、狙う企業の仮説を作る
能動的な開拓の最初の材料は、すでに受注した顧客の中にあります。紹介で受注できたのは紹介者の信用だけが理由ではなく、自社の支援が効く条件が相手にそろっていたからです。その条件を言葉にすると、まだ接点のない企業の中から、同じ条件を持つ会社を探せるようになります。
受注先を一覧にする
直近の受注先を、業種・従業員規模・地域・依頼のきっかけ・月額で並べます。紹介経由と問い合わせ経由は列を分けておきます。
状態の共通点に印を付ける
「サイトを作り直して2年以内」「問い合わせが売上の中心」「施工事例や症例を毎月更新している」など、業種より細かい状態の条件を書き出します。
失注・解約した顧客も並べる
合わなかった顧客の共通点は、リストの除外条件になります。「社内に更新の担当者がいない」など、支援が続かなかった理由を添えます。
仮説を1〜2本の文章にする
「業種×規模×地域×状態」の形で、最初に架電する対象を文章にします。本数が多いと、架電の結果から何が効いたのかを読み取れなくなります。
想定の断り理由を書く
「制作会社と年間契約中」「AI検索はまだ様子見」など、架電で出そうな断りを先に書いておくと、テストの記録を分類しやすくなります。
| 弱い例 | 架電に使える例 |
|---|---|
| 中小企業全般 | 関西の従業員20〜80名の工務店で、施工事例を月1回以上更新している |
| Web集客に関心がある会社 | 検索広告を出しているが、AIの回答に自社名が出ない地域の歯科医院 |
| LLMOを知っている会社 | 比較検討されやすい法人向けサービスで、従業員50〜300名の会社 |
大橋メソッドのターゲット選定でも、業種・規模・地域の組み合わせで「AI検索対策に予算を組む企業」の仮説を1〜2本に絞って文章にし、想定の断り理由まで書いたターゲット仮説書を最初の成果物にしています。狙い目の企業に表れるサインとその確かめ方は狙い目企業を見つける5つのサインで扱っています。
2本目の仮説は、条件を1つだけ変えて作る
2本目の仮説は、1本目と業種か状態のどちらか一方だけを変えて作ります。業種も規模も地域も違う2本を同時に試すと、反応の差がどの条件から来たのかを読み取れません。1本目が「関西の工務店で施工事例を毎月更新」なら、2本目は「関西の工務店で施工事例をほとんど更新していない」のように状態だけを変えると、どちらに支援の必要性が強く出るかを比べられます。
棚卸しで共通点が見つからない場合もあります。受注先の業種がばらばらなら、月額が高い顧客や継続月数が長い顧客だけに絞って共通点を探すと、利益の出る相手の条件が浮かびやすくなります。受注が数件しかない段階では、失注や解約の理由のほうが多くの手がかりを含んでいることもあります。
最初の接点は、1本の仮説につき300〜500件の架電で作る
仮説ができたら、いきなり月数千件の架電やまとまった広告費をかけず、1本の仮説につき架電300〜500件程度の小さなテストで反応を確かめます。判断の目安は、会話が成立した件数が30件を超えることです。それより少ないと、1件の成否で商談化率が大きく動き、仮説の良し悪しを見分けられません。
たとえば接続率40%、担当者到達率35%、会話率60%なら、400件の架電で会話は約34件です。商談化率が12%なら商談の承諾は約4件で、受注は1件に届かない見込みです。最初のテストの目的は売上ではありません。どの工程で件数が落ちているかと、断られた理由の内訳を知ることにあります。
| 低い数字 | 疑う場所 | 翌週に変えること |
|---|---|---|
| 接続率 | 電話番号の正しさ、架電の時間帯 | 時間帯をずらし、番号を確かめ直す |
| 担当者到達率 | 受付での名乗りと用件 | 用件を相手の検索結果の話に変える |
| 会話率 | 最初の30秒 | 概念の説明をやめ、相手の事実から入る |
| 商談化率 | 仮説そのもの | 断りの多い層を外し、条件を足す |
テストの間は、1件ごとに架電の日時、つながったか、誰と話せたか、会話になったか、断り理由、次の予定の6項目を残します。断り理由は「予算がない」と要約せず、「今年は制作会社との契約が残っている」のように、言われた言葉に近い形で書きます。週末にそれを分類すると、仮説のどの条件がずれていたのかが見えてきます。
テストを始める前に、結果の判断基準も決めておきます。たとえば会話30件の時点で、商談化率が目安の下限(8%程度)を下回れば仮説を直し、範囲に入っていれば同じ条件で続け、上限(15%程度)を大きく超えるなら商談の条件が甘くなっていないかを確かめる、という具合です。基準を後から決めると、都合のよい数字だけを拾ってしまいます。
大橋メソッドの初期テストも、全体で2〜4週間とし、接続率・担当者到達率・担当者の反応・商談化率・断り理由の内訳を報告したうえで、続けるかどうかを数字で決める形をとっています。社内で架電する場合も、同じ項目で記録を残しておけば、後から外に頼むときの判断材料になります。
BtoBの架電は、特定商取引法の電話勧誘販売の規制の多くが適用除外とされています。ただし、相手が個人事業主で事業としての取引かどうかが曖昧な場合や、一度断られた相手に再び架電する場合、個人情報の取得と利用目的・第三者提供の扱いには注意が要ります。判断に迷う点は専門家に確認してください。
費用をかけずに商談を増やす材料は、紹介の周りにある
営業費用を抑えながら商談数を増やしたいとき、架電量を倍にするのは最後の手段です。紹介頼みだった会社には、費用をほとんどかけずに使える材料がすでにあります。使う順番は、費用のかからないものからです。
| 順番 | 打ち手 | かかる費用 | 効き方 |
|---|---|---|---|
| 1 | 紹介で受注した業種に対象を絞る | リストを見直す社内の時間 | 同じ架電数で商談化率が上がる |
| 2 | 過去の問い合わせ・失注先に連絡する | 社内の時間のみ | 接点がある分、会話になりやすい |
| 3 | 紹介元に紹介してほしい条件を伝える | ほぼかからない | 紹介の中身が狙う層に寄る |
| 4 | 架電量を増やす | 架電の費用が比例して増える | 率が同じなら商談も比例して増える |
2番目の再接触は、過去に問い合わせや商談があった相手なので話を聞いてもらいやすい一方、一度はっきり断った相手への再架電は、相手の受け止め方にも法令上の扱いにも配慮が要ります。断られた時期と理由を確かめ、担当者の交代やサイトの作り直しなど、事情が変わった相手に絞って連絡します。
過去の問い合わせと失注先は、直近2年分を目安に一覧にし、連絡が途絶えた時期・理由・当時の担当者を添えます。「予算の時期が合わない」「社内の体制が整っていない」で終わった相手は、時間がたって事情が変わっていることがあります。一覧を作るだけで、架電を始める前に最初の数十社が手元にそろいます。
想定ケース(架空の条件):月800件の架電で商談4件だった会社が対象を絞る場合
800件で商談4件、架電からの商談化は0.5%です。断り理由を分類すると、「制作会社と年間契約中」の層が架電先の3割を占めていたとします。この層を外すと架電先は560件に減り、残りの商談化が0.9%に上がれば商談は約5件です。架電を3割減らして商談が1件増える計算で、1コール200円の契約なら、商談1件あたりの架電費用は4万円から約2.2万円に下がります。
- 「施工事例を毎月更新している工務店で、問い合わせが減ってきたところがあれば紹介してください」
- 「従業員50名前後で、採用ページからの応募が減っている会社に心当たりはありませんか」
- 「サイトを作り直して1〜2年たち、AIの回答に名前が出てこない会社があれば教えてください」
3番目の紹介元への伝え方は、「誰か紹介してください」ではなく、「施工事例を毎月更新している工務店で、問い合わせが減ってきたところ」のように条件で伝えます。紹介元も思い浮かべる相手が具体的になり、紹介の件数は決められなくても、紹介の中身は狙う層に寄せられます。量より先に対象を絞る考え方を、時間帯・リスト整備・トーク・追客まで広げた具体策は営業費用を抑えて商談を増やす5つの工夫にまとめています。
能動的な経路を、毎月の商談の下限として定着させる
テストで反応のよい仮説が見つかったら、能動的な経路を「毎月この件数までは自社で作る」という下限として運用します。紹介は、その上に乗る分として扱います。紹介の件数は自社で決められなくても、下限があれば、売上の見通しが月ごとに大きくぶれることは減ります。
下限の件数は、月の受注目標と、紹介で見込める受注の差から逆算します。下の試算では、紹介で月1件の受注が見込める会社が、月2件の目標との差の1件を能動的な経路で作る場合に必要な商談数・架電数・稼働日数を示します。受注率22%、商談実施率88%、架電1件あたりの商談化0.8%、1日75件の架電と置いています。
試算
受注1件から逆算した商談数・架電数
月に1件受注するには、受注率22%なら商談の実施が約4.5件、実施率88%なら日程確定が約5.2件必要です。架電あたりの商談化が0.8%なら、架電は約646件になります。
1日75件の架電なら約8.6日分の稼働で、月20日稼働に直すと約0.4人相当です。人数を増やす前に、商談化や受注率を少し上げるだけで必要な架電数が大きく減る点も確かめておきます。
| 目標の受注数(月) | 1件 |
|---|---|
| 必要な商談の実施数 | 約4.5件 |
| 必要な商談の日程確定数 | 約5.2件 |
| 必要な架電数(架電あたり商談化0.8%) | 約646件 |
| 必要な稼働日数(1日75件) | 約8.6日 |
| 月20日稼働での人数 | 約0.4人 |
率は説明が必要なBtoB商材の目安の範囲で置いた仮の値です。
能動的な経路から月1件の受注を得るには、実施される商談が約4.5件、日程確定で約5.2件、架電は約646件が必要で、1日75件なら約8.6日分です。日程確定で月5件強が、能動的な経路で毎月確保する商談の下限になります。テストで実測した率に置き換えれば、下限の件数と必要な架電の量は自社の数字になります。
| 頻度 | 見る数字・材料 | 変えること |
|---|---|---|
| 毎週 | 接続率・担当者到達率・商談化率・断り理由 | 低い工程を1か所だけ直す |
| 毎月 | 商談の結果(受注・失注理由・次回の予定) | リストの条件とトークに戻す |
| 四半期ごと | 仮説ごとの受注数と月額 | 2本目の業種や地域を足すかを決める |
下限を割った月は、架電数・接続率・商談化率のどこが落ちたかを先に見ます。架電数が足りなかったなら稼働の問題、率が落ちたならリストかトークの問題で、打ち手が変わります。紹介が多かった月に能動的な経路を止めてしまうと翌月の下限が崩れるため、紹介の多い月も架電は予定どおり続けます。
必要な顧客に、こちらからアプローチする。その仕組みを、まずは小さく試してみてください。
大橋メソッド代表(代表インタビューより)
能動的な経路で分かったことは、紹介にも生かせます。たとえば「施工事例を毎月更新している工務店」の反応がよいと分かれば、その条件を紹介元に伝えて紹介を頼めます。架電で集めた断り理由も、紹介で来た商談の準備に使えます。2つの経路は、取り合うものではなく、互いの材料を増やす関係です。
並走させるときに欠かせないのが、既存顧客と紹介元、その主要な取引先をリストの除外条件に入れておくことです。紹介元の取引先に突然架電すると、紹介の関係そのものを損ねかねません。記録と振り返りが途中で止まらないようにする仕組みは新規開拓が続かない理由と仕組み化の方法、30日単位の進め方は小さく始める30日テスト計画で扱っています。
手順のまとめ:紹介頼みから能動的な開拓経路を作る手順
- 紹介依存度を測る:紹介経由の受注比率、新規商談がゼロの月数、上位紹介元への集中度を出します。
- 受注先を棚卸しする:紹介で受注した顧客と失注・解約した顧客を、業種・規模・地域・状態で並べます。
- 仮説を1〜2本に絞る:最初に架電する対象を文章にし、想定の断り理由と除外条件を書きます。
- 小さな架電テストをする:1本の仮説につき300〜500件程度架電し、会話30件以上を目安に率と断り理由を見ます。
- 週ごとに1か所直す:目安より低い工程を1つだけ直し、翌週の数字で効果を確かめます。
- 毎月の商談の下限を決める:受注目標と紹介で見込める受注の差から必要な商談数を逆算し、能動的な経路の下限にします。
よくある失敗と対策
| よくある失敗 | 対策 |
|---|---|
| 紹介をやめて、すべてを架電に切り替えようとする | 紹介は上乗せとして残し、能動的な経路は毎月の商談の下限を作る役割に絞る |
| 仮説を立てずに、手に入るリストのすべてに架電する | 紹介で受注した顧客と失注・解約した顧客を並べ、仮説を1〜2本の文章に絞ってから架電する |
| 最初のテストで受注が出ないことを理由に、能動的な開拓をやめる | 300〜500件程度のテストは工程ごとの率と断り理由を知るためのものだと、始める前に社内で決めておく |
| 既存顧客や紹介元の取引先にも架電してしまう | 既存顧客・紹介元・その主要な取引先をリストの除外条件に入れ、架電の前に照合する |
チェックリスト
- 直近12か月の紹介経由の受注比率を出した
- 新規商談がゼロだった月の数を数えた
- 紹介で受注した顧客を、業種・規模・地域・状態で一覧にした
- 失注・解約した顧客の共通点を除外条件にした
- 仮説を1〜2本の文章にし、想定の断り理由を書いた
- テストの架電数と、判断に使う会話数の目安(30件以上)を決めた
- 能動的な経路で毎月確保する商談の下限を決めた
よくある質問
LLMO支援会社が紹介以外で新規顧客を増やすには、何から始めればよいですか?
紹介で受注した顧客の棚卸しから始めます。業種・規模・地域・状態を一覧にして共通点を探し、狙う企業の仮説を1〜2本の文章にします。そのうえで、1本の仮説につき架電300〜500件程度の小さなテストで反応を確かめ、低い工程を週に1か所ずつ直していく順番です。
営業費用を増やさずに、新規の商談数を増やす順番はありますか?
紹介で受注した業種に対象を絞る、過去の問い合わせや失注先に連絡する、紹介元に紹介してほしい条件を伝える、の順に、費用のかからない材料から使います。架電量を増やすのは最後です。断りの多い層を外して商談化率を上げると、架電を減らしても商談が増えることがあります。
紹介で十分に受注できている会社にも、能動的な新規開拓は必要ですか?
新規商談がゼロの月が年に1か月でもあるなら、検討する価値があります。紹介は受注しやすい反面、時期と件数を自社で決められません。能動的な経路で毎月の商談の下限を作っておくと、紹介が途切れた月にも商談が残り、売上の見通しが立てやすくなります。
紹介の共通点から作ったリストは、何件架電すれば当たり外れが分かりますか?
1本の仮説につき300〜500件程度、会話が30件以上たまることが一つの目安です。接続率40%・担当者到達率35%・会話率60%なら、400件の架電で会話は約34件になり、商談化率と断り理由の傾向を読み始められます。それより少ないと、1件の成否で率が大きく動きます。
能動的な開拓を始めると、紹介元との関係に影響しませんか?
既存顧客・紹介元・その主要な取引先をリストの除外条件に入れておけば、影響は抑えられます。むしろ、架電で反応のよかった条件を紹介元に伝えると、紹介の中身を狙う層に寄せられます。リストを作る段階で、架電先と紹介元の関係を照合しておくことが前提です。
紹介頼みの状態から、能動的な経路で受注が出るまでにはどのくらいかかりますか?
仮説づくりに1〜2週間、テストに2〜4週間がかかり、商談から受注までは30〜90日程度が目安です。そのため、能動的な経路からの受注が見え始めるのは、テストを始めてから2〜4か月後が一つの見込みになります。その間も紹介は続けておき、毎月の商談の下限を先にそろえることを優先します。
この記事の前提と根拠
- クリック率の数字は、Ahrefsが2026年2月に公開した調査に基づきます。約30万キーワードを2023年12月と2025年12月で比べたもので、AIによる概要が出る情報系キーワードでは、1位のページのクリック率が約58%低いとされています。
- 架電テストの率(接続率40%、担当者到達率35%、会話率60%、商談化率12%)と、逆算の率(受注率22%、実施率88%、架電1件あたりの商談化0.8%、1日75件)は、説明が必要なBtoB商材の目安の範囲から置いた仮の値です。
- テストの判断に使う量の目安は、1パターンあたり架電300〜500件程度、会話30件以上です。
- 特定商取引法と個人情報保護法の扱いは一般論です。個別の判断は専門家に確認してください。
参照した資料
- Ahrefs「Update: AI Overviews Reduce Clicks by 58%」(2026年2月4日)
- Google 日本版ブログ「AI による概要」
- 消費者庁「特定商取引法ガイド」
- 個人情報保護委員会「個人情報保護法等」
数字の目安は一般的な水準を整理したもので、商材・対象・条件によって変わります(2026年11月時点)。
次の一歩
紹介と問い合わせの内訳を数字にできたら、このページ下の相談フォームに、直近の主な受注経路と、過去に試した営業がうまくいかなかった理由を書いて送ってください。1営業日以内にメールで連絡が届き、30分のオンライン無料相談で今のリスト・トーク・断り理由を整理します。合う場合は、対象業界・期間・報告項目・費用を記した初期テストの提案書を受け取れます。