この記事でわかること
- 足りない商談の数・受注率・1社の粗利から、アポ不足で取り逃している粗利を出す計算式と入れる数字
- 不足を放置した月数ごとに、年度内に失う粗利・生涯で失う粗利・月の売上の穴が積み上がる様子
- 商談の枠・立ち上げの余力・継続月数の3つで、損失を大きく見積もりすぎないための補正
- 外注で不足を埋めた場合の累積損益と回収月、試算の前提を崩す契約上のリスクの確かめ方
この記事が想定している状況
検索からの問い合わせが減り、商談が月に数件しかない状態が続いている。営業代行の見積を取ると月30万円を超え、その金額ばかりが大きく見えて、契約に踏み切れずにいる。一方で、商談が足りないことで毎月どれだけの売上を逃しているのかは数えたことがなく、社内で外注を提案しようにも、費用と比べる数字がない。こうした状況にあるAIO/LLMO支援会社の経営者や、営業の責任者に向けた試算です。
知りたいこと
- アポ不足で失っている売上を、自社の数字で試算したい
- 営業を外注した場合の費用対効果を試算したい
- 営業代行と契約するときの契約上のリスクを知りたい
あわせて判断したいこと
- 外注の費用と、何もしない場合の損失を同じ物差しで比べて社内に示したい
- 損失を大きく見せすぎず、根拠を問われても説明できる数字にしたい
読み終えるとできること
読み終えると、自社の目標と商談の実数から、アポ不足で毎月取り逃している粗利を計算し、放置した月数ごとの損失を表にできます。補正をかけた損失と外注の累積損益を並べ、回収月と契約期間の関係から、外注に進むか、まず小さく試すかを判断できるようになります。
アポ不足の損失は「足りない商談×受注率×1社の粗利」で出す
商談が足りない状態は、請求書に載らない損失です。外注の費用は毎月の請求として目に見えるのに、取り逃している受注は帳簿のどこにも出てきません。そのため費用だけが大きく見え、判断が先送りになりがちです。損失を外注の費用と同じ物差しで比べるには、売上ではなく粗利で数えます。
| 数字 | 想定ケースの値 | 出し方 |
|---|---|---|
| 月の新規受注の目標 | 1.6件 | 売上の計画から逆算する |
| 受注率(受注÷実施) | 20% | 過去の商談の記録から |
| 必要な商談の実施数 | 月8件 | 受注の目標÷受注率 |
| 実際の商談の実施数 | 月3件 | 直近3か月の平均 |
| 1社の月の粗利 | 7.8万円 | 月額13万円×粗利率60% |
| 平均の継続月数 | 12か月 | 解約の記録から |
| 受注1社の粗利 | 93.6万円 | 1社の月の粗利×継続月数 |
取り逃している受注は(8件−3件)×20%で月1件、損失はその1件に受注1社の粗利93.6万円を掛けた額です。つまりこの会社は、商談が足りないことで、毎月約93.6万円分の粗利の見込みを取り逃しています。商談を日程確定の件数で数えている場合は、先に商談実施率を掛けて実施の件数に直してから計算します。
出発点になる「必要な商談の数」は、売上の計画から逆算した数字です。月に何件の商談があれば目標に届くのかが決まっていないと、不足も損失も数えられません。大橋メソッドでも、相談の際に共有してほしい情報の一つに「月に何件の商談があれば目標に届くか」を挙げており、営業の設計はこの数字から始まります。
AI検索対策を売る会社が、自分たちの集客でAI検索の影響に困っている。珍しい話ではありません。
大橋メソッド代表(代表インタビューより)
商談が足りなくなった背景には、検索の変化があることが少なくありません。Googleの「AIによる概要」は2024年8月に日本でも提供が始まり、2025年9月には「AIモード」も日本語で使えるようになりました。AIによる概要が表示される情報系のキーワードでは、検索結果1位のページのクリック率が約58%低いというAhrefsの調査(2026年2月公開)もあります。待っていれば問い合わせが戻るとは限らないからこそ、不足を数字にしておく意味があります。
損失は、放置した月の数だけ積み上がる
月額の商材では、取り逃した1件の損失は1か月で終わりません。受注できていれば、翌月以降も粗利が入り続けたはずだからです。不足が続くと、毎月の取り逃しが重なり、月の売上の穴がだんだん深くなっていきます。
| 放置した月数 | 取り逃した受注 | 年度内に失う粗利 | 生涯で失う粗利 | 月の売上の穴 |
|---|---|---|---|---|
| 1か月 | 1件 | 93.6万円 | 93.6万円 | 13万円 |
| 3か月 | 3件 | 257.4万円 | 280.8万円 | 39万円 |
| 6か月 | 6件 | 444.6万円 | 561.6万円 | 78万円 |
| 12か月 | 12件 | 608.4万円 | 1,123.2万円 | 156万円 |
「年度内に失う粗利」は、年度のうちに入るはずだった分です。1か月目に取り逃した1件は年度末まで12か月分、2か月目の1件は11か月分の粗利を生んだはずなので、3か月放置すると(12+11+10)×7.8万円で257.4万円になります。「生涯で失う粗利」は、取り逃した件数に受注1社の粗利93.6万円を掛けた額で、翌年度に入るはずだった分も含みます。「月の売上の穴」は、その時点で毎月足りなくなっている売上(月額13万円×件数)です。
表から読み取れるのは、先送りの重さが時期によって違うことです。6か月放置すると、年度の後半は毎月78万円の売上が足りない状態で走ることになります。年度の初めに1か月先送りすれば年度内の粗利は93.6万円減りますが、7か月目からの1か月の先送りなら年度内の減少は6か月分の46.8万円です。ただし生涯で見れば、どの月の先送りも1件あたり93.6万円の取り逃しで変わりません。
受注までの日数を入れると、損失の始まりは後ろにずれる
説明が必要なBtoB商材では、最初の接触から受注までに30〜90日程度かかるのが目安です。今月足りない商談は、1〜3か月後の受注の不足として表に出てきます。損失が帳簿に現れるのが遅いぶん、気づいたときには数か月分の不足がすでに積み上がっている、という順番になります。表の年度内の損失は、この遅れを入れていない分だけ大きめの値ですが、生涯で失う粗利は遅れがあっても変わりません。
年度内の損失は、年度の初めから不足が続き、受注した顧客が年度末まで解約しないとした単純な計算です。途中で解約が出る商材では、継続月数を実際の値に置き直して計算してください。
損失を大きく見積もりすぎない3つの補正
損失の数字は大きく出やすく、そのまま社内に出すと「本当にそれだけ取れるのか」と問われます。目標と実数の差がそのまま取り逃しになるとは限らないからです。次の3つで補正しておくと、外注の判断に使える数字になります。
| 補正 | 確かめること | 補正のしかた |
|---|---|---|
| 商談の枠 | 必要な件数の商談に出られる人と時間があるか | 出られる件数までで不足を数える |
| 立ち上げの余力 | 受注した新規の顧客を毎月何社立ち上げられるか | 立ち上げられる社数を受注の上限にする |
| 継続月数 | 実際の平均の継続は何か月か | 解約の記録から置き直す |
商談の枠と立ち上げの余力を超えた分は、取り逃しではなく、もともと取れなかった分です。商談がいくら増えても、出られる人がいなければ実施されず、受注しても立ち上げられなければ品質が落ちて継続月数が縮みます。この2つは損失の上限を決め、継続月数は1社の粗利を決めます。
想定ケース(架空の条件):3つの補正をかけた損失
先の会社で商談に出られるのは代表1人で、月7件が上限だとします。不足は(7件−3件)の4件になり、受注率20%で取り逃しは月0.8件です。新規の立ち上げは月1.5社までできるため、7件の商談から見込める1.4件の受注は余力の内に収まります。一方、解約の記録を見直すと平均の継続は10か月で、受注1社の粗利は7.8万円×10か月の78万円でした。補正後の損失は0.8件×78万円で月約62.4万円となり、補正前の93.6万円より小さくなりますが、それでも毎月60万円を超える粗利の見込みを取り逃している計算です。
このほか、紹介や自社の情報発信から問い合わせが戻りつつあるなら、その分は不足から差し引きます。補正の根拠は、商談に出た人と時間、立ち上げにかかった日数、解約の記録といった社内の数字にしておくと、社内で問われても説明できます。
社内に示すときは、補正前と補正後の2つの値を幅として並べます。この想定ケースなら、毎月の損失は約62.4万円から93.6万円の間です。幅の下の値でも外注の費用と比べて意味があるかを見れば、楽観的な前提に頼らずに判断できます。
外注の費用対効果は、取り戻す粗利と払う費用を月ごとに並べる
損失が分かったら、不足を外注で埋めた場合の損益を同じ条件で計算します。月額の商材では、受注した顧客の粗利が毎月少しずつ積み上がる一方、外注の費用は毎月同じだけ出ていくため、受注1件の採算と、月ごとの累積の両方を見ます。下の試算では、初期費用15万円・月35万円の外注で、不足していた毎月1件の受注を埋められた場合の累積損益を示します。
試算
月1件の受注が続いた場合の累積損益
初期費用15万円、月の費用35万円、受注1件あたり月7.8万円の粗利という条件で、毎月1件ずつ受注が積み上がる場合の累積損益です。
累積損益がプラスに転じるのは9か月目です。それより前に外注を止めると、その時点の赤字は、すでに受注した顧客の粗利で少しずつ埋めていくことになります。
| 月 | その月の粗利 | その月の費用 | 累積損益 |
|---|---|---|---|
| 1か月目 | 7.8万円 | 35万円 | -42.2万円 |
| 2か月目 | 15.6万円 | 35万円 | -61.6万円 |
| 3か月目 | 23.4万円 | 35万円 | -73.2万円 |
| 4か月目 | 31.2万円 | 35万円 | -77万円 |
| 5か月目 | 39万円 | 35万円 | -73万円 |
| 6か月目 | 46.8万円 | 35万円 | -61.2万円 |
| 7か月目 | 54.6万円 | 35万円 | -41.6万円 |
| 8か月目 | 62.4万円 | 35万円 | -14.2万円 |
| 9か月目 | 70.2万円 | 35万円 | 21万円 |
| 10か月目 | 78万円 | 35万円 | 64万円 |
| 11か月目 | 85.8万円 | 35万円 | 114.8万円 |
| 12か月目 | 93.6万円 | 35万円 | 173.4万円 |
受注した月から粗利が入る前提で、解約による減少は含めていません。継続率が低い商材や、受注から入金までに時間がかかる場合は、回収月が後ろにずれます。
累積損益がプラスに転じるのは9か月目で、赤字が最も深くなるのは4か月目の77万円です。12か月目の累積は173.4万円のプラスになります。12か月で払う費用は435万円(15万円+35万円×12か月)、取り戻す年度内の粗利は608.4万円で、これは前の表で12か月放置した場合に失う粗利と同じ額です。外注の費用対効果は、この2つの差として読めます。
受注1件あたりで見ると、435万円を12件で割った営業コストは、受注1社の粗利93.6万円の約39%にあたります。顧客獲得の費用を粗利の3分の1以下に保つという目安には届かず、利益は残るものの余裕は小さい条件です。補正後の継続10か月で計算し直すと粗利は78万円に下がり、比率は約46%まで上がります。外注に進む前に、受注率・継続月数・月の費用のどれを動かせるかを確かめておきます。
受注1件単位の試算をさらに細かく、初期費用の割り戻しや社内の時間まで含めて行う手順は、営業代行の費用対効果を受注1件単位で試算で扱っています。ここでの試算は、1か月目から毎月1件の受注が出る前提です。最初の受注が2か月目からになった場合の回収月は、次の節で計算します。
契約の条件しだいで、取り戻せる損失の額が変わる
外注の試算は、1か月目から毎月1件の受注、月の費用は35万円で一定、という前提の上に立っています。契約の条件には、この前提を崩すものがあります。リスクの大きさは、試算のどの数字がどれだけ動くかで確かめます。
| リスク | 試算のどこが崩れるか | 契約で確かめること |
|---|---|---|
| 最低契約期間が回収月より短い | 6か月でやめると累積は61.2万円の赤字のまま | 回収月と最低期間の前後関係 |
| 解約予告が長い | やめると決めてから1か月分の費用が増える | 予告の期限と、テスト後の終了の扱い |
| 成果の定義があいまい | 「月1件の受注」の前提を確かめられない | 何を1件と数えるか、報告の項目 |
| 追加費用の条件が広い | 月の費用が上がり、回収月が遅れる | 月額に含まれる作業と、追加の上限 |
| データが手元に残らない | 乗り換えのたびに不足がやり直しになる | リスト・架電の記録・断り理由の帰属 |
見落とされやすいのが最後のデータの帰属です。外注先を替えるたびにリストや断り理由が手元に残らなければ、次の依頼先はまた一から対象とトークを探すことになります。その立ち上げに2か月かかるだけで、この想定ケースでは生涯で約187.2万円(93.6万円×2件)の粗利を取り逃します。大橋メソッドでは、リスト・架電ログ・断り理由は契約者である依頼側に帰属し、契約を終えても、どの業種にどの切り口が効いたかが手元に残る形をとっています。
受注が出始める時期も、契約期間との関係を変えます。同じ条件で最初の受注が2か月目からになると、累積がプラスに転じるのは11か月目に遅れ、赤字が最も深くなるのは5か月目の112万円です。最低契約期間が6か月なら、その時点の累積は108万円の赤字になります。受注までに日数がかかる商材ほど、最低期間の長さと、途中で条件を見直せる条項の有無を重く見ます。
最低契約期間は3〜6か月、解約予告は1か月前とする契約が一般的です。試算の回収月が最低期間より後ろに来るなら、途中でやめた時点の累積の赤字をあらかじめ知ったうえで契約します。契約の場面ごとに揉めやすい点は営業代行の契約で揉めやすい5つの場面、期間と途中解約の費用の考え方は営業代行の契約期間と途中解約の費用で扱っています。法的な判断が必要な条項は、専門家に確認してください。
社内で示すときは「待つ損失」と「試す費用」を同じ表に並べる
外注するかどうかを社内で決めるとき、比べられがちなのは「外注の費用」と「何もしない場合の0円」です。実際には、何もしない場合にも損失が積み上がっています。一方で、外注しても率が合わなければ不足は埋まりません。この両方を抑える方法として、小さく試してから決める選択肢を同じ表に並べます。
| 進め方 | 先に出る費用 | 損失の扱い | 判断に使える材料 |
|---|---|---|---|
| 様子を見る | なし | 不足が続く限り、毎月積み上がる | 増えない |
| 2〜4週間のテストから | 固定のテスト料金 | テストの間は続くが、続けるかを数字で決められる | 接続率・担当者到達率・商談化率・断り理由 |
| 最初から長期の契約 | 初期費用+月額×最低期間 | 率が合えば早く埋まるが、合わなくても期間中は費用が出る | 契約した後に分かる |
想定ケース(架空の条件):テストの費用を、1か月の先送りの損失と比べる
補正前の条件では、1か月の先送りで受注1社分、約93.6万円の粗利の見込みが後ろにずれます。仮に2〜4週間のテストに30万円かかるとしても、その3分の1ほどです。テストで接続率や商談化率が目安に届かなければ、外注しても不足は埋まらないと分かり、長期の契約の費用を払わずに済みます。目安に届けば、その実測の率で試算を作り直し、回収月と最低契約期間を見比べてから本契約の条件を決められます。
社内の資料は、次の4つの数字を1枚に並べると、何もしない場合と外注する場合の違いが一目で伝わります。
- 毎月の損失を、補正後から補正前までの幅で(この例では約62.4万〜93.6万円)
- 外注した場合の回収月と、最も深い赤字(この例では9か月目、4か月目の77万円)
- 最低契約期間でやめた場合に残る赤字(6か月なら61.2万円)
- 小さなテストにかかる費用と、テストで確かめる数字
大橋メソッドの初期テストは全体で2〜4週間で、報告書と振り返りの場をもとに継続するかを数字で判断し、合わなければテストで終えられる形です。経営会議で投資の判断を通すための資料の組み方は、LLMO営業の投資対効果を経営会議で示すで扱っています。
手順のまとめ:アポ不足が売上に与える損失を試算する
- 必要な商談の数を出す:月の受注目標を受注率で割り、必要な商談の実施数を出します。
- 不足と取り逃した受注を出す:実際の実施数との差に受注率を掛け、毎月取り逃している受注の数を出します。
- 受注1社の粗利を掛ける:月額×粗利率×継続月数で1社の粗利を出し、取り逃した受注の数に掛けます。
- 放置した月数で積み上げる:1か月・3か月・6か月・12か月の損失を、年度内と生涯の2つで表にします。
- 3つの補正をかける:商談の枠・立ち上げの余力・継続月数で、取れなかった分を損失から外します。
- 外注の累積損益と並べる:外注の費用と取り戻す粗利で回収月と最も深い赤字を出し、契約の条件と照らします。
よくある失敗と対策
| よくある失敗 | 対策 |
|---|---|
| 損失を売上の額で数え、外注の費用と比べてしまう | 月額×粗利率×継続月数で受注1社の粗利を出し、取り逃した受注の数に掛けて、粗利どうしで比べる |
| 商談に出られる上限や立ち上げの余力を超えた分まで、損失に数える | 商談の枠と新規の立ち上げ余力で上限を決め、超えた分は損失から外す |
| 1か月分の損失だけを見て、月ごとの積み上がりを見落とす | 放置した月数ごとに、年度内に失う粗利・生涯で失う粗利・月の売上の穴を表にして並べる |
| 損失の大きさだけを根拠に、回収月より長い最低契約期間の外注を結ぶ | 外注の累積損益で回収月と最も深い赤字を出し、最低期間でやめた場合の赤字を確かめてから契約する |
チェックリスト
- 月の受注目標から、必要な商談の実施数を出した
- 実際の商談数との差と、取り逃している受注の数を出した
- 受注1社の粗利を、月額・粗利率・継続月数から計算した
- 放置した月数ごとの損失を、年度内と生涯の2つで出した
- 商談の枠・立ち上げの余力・継続月数で損失を補正した
- 外注した場合の累積損益、回収月、最も深い赤字を出した
- 最低契約期間・解約予告・成果の定義・追加費用・データの帰属を確かめた
よくある質問
アポ不足で失っている売上は、どうやって計算すればよいですか?
足りない商談の数に受注率を掛けて取り逃した受注の数を出し、受注1社の粗利(月額×粗利率×継続月数)を掛けます。月額13万円・粗利率60%・継続12か月の支援で、実施が月5件足りず受注率20%なら、毎月1社、約93.6万円分の粗利の見込みを取り逃している計算です。
アポ不足の会社が営業を外注した場合、費用対効果はどう試算すればよいですか?
外注で埋められる受注の数と1社の月の粗利から、月ごとの累積損益を出します。初期費用15万円・月35万円で毎月1件の受注が積み上がるなら、累積がプラスになるのは9か月目、12か月目で173.4万円のプラスです。補正後の損失と並べ、回収月が契約期間の内に入るかを確かめます。
アポ不足を解消するために営業代行と契約するとき、契約上のリスクはどこにありますか?
試算の前提を崩す条項に表れます。最低契約期間が回収月より短いと、やめた時点で赤字が残ります。成果の定義や追加費用があいまいだと月1件の前提を確かめられず、データが手元に残らないと乗り換えのたびに不足がやり直しになります。期間・定義・費用・データを書面で確かめます。
損失の試算が大きくなりすぎないようにするには、何を補正すればよいですか?
商談に出られる上限、新規の顧客を立ち上げられる余力、実際の継続月数の3つで補正します。出られる件数や立ち上げられる社数を超えた分は、取り逃しではなく、もともと取れなかった分です。継続が10か月なら、受注1社の粗利は78万円に下がります。
外注するか迷っている間にも、損失は増えているのですか?
不足が続く限り増えます。この試算の条件なら、1か月先送りするごとに受注1社分、約93.6万円の粗利の見込みが後ろへずれ、月の売上の穴も13万円ずつ深くなります。ただし率が目安に届かなければ外注しても埋まらないため、先送りの損失と小さなテストの費用を並べて判断します。
この記事の前提と根拠
- 受注率15〜25%、商談実施率80〜90%は、説明が必要なBtoB商材で一般的に使われる目安です。顧客獲得の費用を粗利の3分の1以下、顧客生涯価値をその3倍以上に保つという基準も、継続課金型のBtoBで広く使われる目安です。
- 最低契約期間は3〜6か月、解約予告は1か月前などとする契約が一般的です(2026年11月時点)。
- 検索の変化:日本でGoogleの「AIによる概要」が始まったのは2024年8月、「AIモード」が日本語に対応したのは2025年9月です。Ahrefsが2026年2月に公開した調査では、AIによる概要が出る情報系キーワードで、検索1位のページのクリック率が約58%低くなっていました(2023年12月と2025年12月の比較、約30万キーワード)。
- 想定ケースの月額・粗利率・継続月数・商談数と、年度内の損失(年度の初めから不足が続き、解約がないとした単純計算)は、試算の方法を示すための架空の条件です。
- 大橋メソッドの進め方:リスト・架電ログ・断り理由は依頼側に帰属し、初期テストは全体で2〜4週間、合わなければテストで終了できる。相談の際には、月に何件の商談があれば目標に届くかを共有してもらう。
参照した資料
- Ahrefs「Update: AI Overviews Reduce Clicks by 58%」(2026年2月4日)
- Google 日本版ブログ「AI による概要」
- Google 日本版ブログ「AI モード」日本語版の提供開始(2025年9月9日)
数字の目安は一般的な水準を整理したもので、商材・対象・条件によって変わります(2026年11月時点)。
次の一歩
このページ下の相談フォームに、月額の価格帯と粗利率のおおよそ、平均の継続月数、月に何件の商談があれば目標に届くか、今の月の商談数を書いて送ってください。1営業日以内にメールで連絡があり、30分のオンライン無料相談で、不足している商談の数と損失の見積もり、それを確かめる初期テストの組み方を整理できます。営業電話はかかってきません。