この記事でわかること
- 商談が増えないとき、止まっている段階と「直せるのは代行か依頼側か」を切り分ける表
- 対象企業・成果定義・結果の戻し方・トーク承認の4つが、どの率と断り理由に表れるか
- 商談化率7%・実施率78%で止まった状態の試算と、依頼側の手で動く2つの率
- 原因を直す順番と、1週に1つずつ変えて効いたかを確かめる方法
この記事が想定している状況
営業代行と契約して2か月。週次報告は届くものの、商談は月に5件前後から増えず、受注はまだ1件。代行会社に改善を求めると「対象をもう少し絞りたい」「商談後の様子を教えてほしい」と返され、自社の側にも原因があるのかと気になり始めた。代表は納品で手一杯で、トークの確認や商談結果の連絡は後回しになっている。代行を替えるべきか、自社の関わり方を直すべきかを判断したい代表や営業責任者を想定しています。
知りたいこと
- 営業代行を使っても商談が増えない原因と改善策を知りたい
- 代行の架電の数字を分析して、アポ率を上げる方法を知りたい
あわせて判断したいこと
- 代行会社を替える前に、自社の関わり方で直せることを確かめたい
- 納品で忙しい中でも続けられる、最小限の関わり方を決めたい
読み終えるとできること
読み終えると、週次報告の率と断り理由から、商談が増えない原因が代行側にあるのか依頼側にあるのかを切り分けられます。依頼側の4つの原因それぞれについて、どの数字に表れるかと翌週からの直し方が分かり、1週に1つずつ変えて効果を確かめる順番を決められるようになります。
商談が増えないときは、止まった段階と直せる人を分ける
代行を入れても商談が増えないとき、最初にすべきことは、代行会社を替えるかどうかの判断ではありません。架電から商談の実施までのどの段階で止まっているかを特定し、その段階を直せるのが代行側なのか依頼側なのかを分けることです。同じ「商談が少ない」でも、止まっている段階によって打ち手がまったく違います。
| 段階 | 止まっているサイン | 代行側で直せること | 依頼側が原因になりやすいこと |
|---|---|---|---|
| 接続 | 接続率が30%を下回る | 架電の時間帯・かけ直しの間隔 | 渡したリストの番号が古い |
| 担当者到達 | 担当者到達率が25%を下回る | 受付での名乗りと用件 | 話したい部署・役職の指定がない |
| 商談化 | 商談化率が8%を下回る | 冒頭の切り口と質問 | 対象の条件が広い、成果定義が厳しい |
| 商談の実施 | 実施率が80%を下回る | 確定の連絡と前日の確認 | 商談枠が少ない、日程の変更が多い |
| 改善の速さ | 次週の変更点が実行されない | 修正案の出し方 | 承認と結果の戻しが遅い |
表の右端の列が、依頼側の原因です。代行側の原因と違い、依頼側の原因は週次報告の中に直接は書かれません。報告に表れるのは、率の低さと断り理由の偏りという結果だけです。だからこそ、率と断り理由を読むときに、依頼側の指定や対応が影響していないかを毎週確かめます。
数字の大小よりも、『なぜその数字になったか』が分かることが大事です。
大橋メソッド代表(代表インタビューより)
大橋メソッドでも、断り理由はすべて分類して記録し、週次レポートで接続率・担当者到達率・商談化率とあわせて返す形をとっています。断り理由が分類されていない報告では、依頼側の原因を見つける手がかりがありません。分類の仕方とトークへの生かし方は断り理由の分類でトークを改善するで扱っています。
下の試算では、月1,300件の架電で、接続率36%・担当者到達率31%・会話率58%と目安の範囲にありながら、商談化率が7%、商談実施率が78%にとどまっている状態の件数を示します。
試算
架電1,300件から受注までの件数の見込み
架電1,300件に対して、接続は468件、担当者と話せるのは約145件、商談の日程確定は約5.9件、実施は約4.6件、受注の見込みは約0.9件です。
架電全体から見た商談化は0.45%で、説明が必要なBtoB商材の目安(0.5〜1.5%)より低い水準です。接続率・担当者到達率・商談化率のうち、目安から最も離れている率を先に見直します。同じ率のままなら、受注1件あたり約1,415件の架電が必要です。
| 工程 | 率(目安との比較に使う) | 件数 |
|---|---|---|
| 架電 | — | 1,300件 |
| 接続 | 接続率(36%) | 468件 |
| 担当者と会話 | 担当者到達率(31%) | 約145件 |
| 話を聞いてもらえた | 会話率(58%) | 約84件 |
| 商談の日程確定 | 商談化率(7%) | 約5.9件 |
| 商談の実施 | 商談実施率(78%) | 約4.6件 |
| 受注 | 受注率(20%) | 約0.9件 |
件数は各工程の率を順に掛けた見込みです。会話30件以上のデータがそろうまでは、率の小さな差で結論を出さないようにします。
この状態では、架電1,300件に対して商談の日程確定は約5.9件、実施は約4.6件です。架電全体から見た商談化は0.45%で、目安の0.5〜1.5%を下回ります。目安を外れているのは商談化率と実施率の2つで、どちらも依頼側の指定や対応で動きやすい率です。どう直すかは、このあとの4つの原因ごとに確かめます。
対象企業の指定が広いと、断り理由に「対象外」が並ぶ
依頼側の原因のうち、報告から最初に見つけやすいのが対象企業の指定です。「士業」「医療」のように業種だけを指定し、規模や地域、状態の条件を付けないと、AI検索対策に予算を組む見込みの低い企業がリストに混ざります。電話はつながり、担当者とも話せるのに商談にならず、商談化率だけが下がるのが、このときの典型的な形です。
見分ける手がかりは断り理由です。「ホームページは紹介で足りている」「所長が一人でやっている」のように、相手が商材の対象から外れていることを示す理由が上位に並ぶなら、話し方より先に対象の条件を見直します。反対に「売り込みはいらない」「何の話か分からない」が上位なら切り口の問題で、代行側が直す範囲です。
想定ケース(架空の条件):「士業」とだけ指定して始めた2週間
架電600件で会話は40件、商談は2件で、商談化率は5%でした。断り理由38件の内訳は、「ホームページは紹介で足りている」14件、「所長が一人で対応している」9件、「制作会社と年間契約中」8件、その他7件。上位の2つは、相手が対象から外れていることを示す理由です。そこで条件を「従業員10名以上で、相続や会社設立などWeb経由の相談が多い分野を掲げる税理士法人・司法書士法人」に絞り、残りの1週間で差を見ることにしました。
除外の漏れは、断り理由の「すでに話した」に表れる
反対に、条件を狭めすぎても商談は増えません。対象の社数が少ないとリストが数週間で尽き、同じ会社へのかけ直しが増えて接続率が下がります。条件を決めるときは、対象の社数が月の架電数の何か月分あるかを確かめ、1か月分に満たないなら、地域か規模のどちらかを広げておきます。
もう一つの対象の問題が、除外の漏れです。既存顧客、見積を出している最中の会社、過去に失注した会社、自社の営業がすでに連絡している会社がリストに残っていると、断り理由に「先日も別の方から電話があった」「すでに取引がある」が混ざります。件数は少なくても相手との関係を損ねるため、見つけたら同じ週のうちに除外リストを渡し直します。対象と除外の条件を1枚にまとめる書き方は、営業代行に渡すべきターゲット情報の書き方で扱っています。
成果定義は、電話口で判断できる言葉になっているか
成果定義が商談の数を減らすのは、条件が厳しいときと、言葉が曖昧なときの2通りです。どちらも、架電の担当者が電話口で「この相手と商談を設定してよいか」を判断できなくなる点で同じです。
| 定義の書き方 | 電話口で起きること | 直し方の例 |
|---|---|---|
| 「決裁者との商談」だけ | 誰が決裁者か判断できず設定を見送る | 代表・役員・Web責任者と役職で書く |
| 決裁者の同席が必須 | 担当者が乗り気でも日程が組めない | 初回は担当者のみ可、2回目に決裁者 |
| 「導入の意向がある」 | 意向の有無を電話で確かめられない | 「課題を聞く30分に同意」と行動で書く |
| 依頼側が商談後に成果か判断 | 代行が際どい相手を避ける | 設定前の条件と成果の認定を分けて書く |
とくに注意したいのは、最後の行です。商談を実施したあとに依頼側が「これは成果に数えない」と判断する運用が続くと、代行側は判断の分かれそうな相手を避け、確実に条件を満たす相手だけを狙うようになります。その結果、商談化率は下がり、件数は増えません。
電話口で判断できる言葉とは、たとえば次のような書き方です。「決裁者との商談」を、「代表・役員・Web担当の責任者のいずれかが出席し、自社のAI検索での見え方について30分話を聞くことに同意した商談」に置き換えます。役職と行動で書けば、架電の担当者は相手の肩書きと返事だけで、設定してよいかをその場で決められます。
定義が商談の数を抑えているかどうかは、断り理由の欄だけでは分かりません。週次報告に「承諾はあったが、定義に合わず設定を見送った件数」を1行足してもらいます。この件数が商談の数と同じくらいあるなら、話し方より先に定義の条件を見直す番です。見送った相手の役職と理由も残しておくと、どの条件を緩めればよいかが具体的に分かります。
大橋メソッドでは、成果の定義を「対象企業の決裁者との商談が実施された場合」のように文章で示し、日程が確定した時点で数えるのか、実施された時点で数えるのかまで契約前に合意する形をとっています。定義を見直すときも、架電の担当者に伝わる言葉に置き換え、変更した週を報告に残しておくと、前後の数字を比べられます。定義の書き方をさらに詳しく見たい場合は、成果報酬で商談獲得を頼むときの成果定義が参考になります。
商談の結果を戻さないと、代行は取りやすい相手に寄る
代行側は、商談を設定したあとに何が起きたかを、依頼側から聞かない限り知りません。結果が戻らないまま数週間が過ぎると、代行側に残る手がかりは「どの対象なら商談の承諾を取りやすいか」だけになります。すると架電は、承諾は出やすいものの受注に結びつきにくい対象へ少しずつ寄っていきます。商談の件数は横ばいのまま、受注だけが増えない状態です。
戻す内容は多くなくて構いません。大橋メソッドの進め方では、商談後の結果(受注・失注理由・次回アクション)を依頼側から戻してもらい、ターゲット・トーク・商談条件の更新に使っています。忙しくて詳しく書けない週でも、次の3択と理由1行だけは返すと決めておくと、代行側はリストの入れ替えに使えます。
- 増やす:この相手に似た会社を、来週のリストで増やしてほしい
- 据え置く:判断がつかないので、今の配分のまま続けてほしい
- 減らす:この相手に似た会社は、来週のリストで減らしてほしい
返す場所も決めておきます。商談シートに結果の欄を設け、商談の翌営業日までに3択と1行を書き込む形にすれば、メールを探す手間がありません。3択と1行なら商談1件につき数分で済み、月に商談が8件でも、1件3分として月24分ほどです。失注やその場で断られた理由は、言い換えずに相手の言葉のまま書きます。「予算がない」と「今期の予算はもう決まっている」では、代行側が次にとる手が変わるからです。そのうえで、返した3択が翌週のリストにどう反映されたかを、次の報告で確かめます。
3択は、受注したかどうかではなく、商談の手応えで選びます。説明が必要な商材は、商談から受注まで30〜90日程度かかることもあり、受注を待ってから戻すと、テストの期間中に一度も反映されません。手応えで選んだ3択を週ごとに積み上げれば、どの業種・規模に寄せればよいかが受注の前に見えてきます。毎週の運用の段取り全体は、比較で選んだ代行で商談を増やす運用のコツにまとめています。
トークとリストの承認が遅れると、直した版で電話できない
承認の遅れは、商談の数に遅れて効いてきます。週次報告で次週の変更点が出ても、依頼側の承認が翌週の後半になれば、その週の架電は古いトークとリストのまま進みます。2〜3週間のテストなら、直した版で電話できる週が1回あるかないかになり、テストの終わりに残るのは初稿の数字だけです。
遅れが起きやすいのは、承認者が代表1人で、納品の合間にしか確認できない場合です。代表が出張や繁忙で動けない週は、トークの修正もリストの入れ替えも止まります。代行に外注したはずの工程が、結局は代表の予定に紐づいたままになっている状態です。
直し方は、承認そのものを速くすることより、承認が要る範囲を狭めることです。トークの変更を、事前に承認しておく範囲と、毎回の承認が要る範囲に分けておきます。
| 変更の種類 | 承認の扱い | 理由 |
|---|---|---|
| 冒頭で伝える事実の言い回し | 事後の報告でよい | 相手ごとに変わる部分のため |
| 質問の順番や言葉の入れ替え | 事後の報告でよい | 効果を週次の率で確かめられる |
| 価格・期間・効果に触れる表現 | 毎回の事前承認 | 約束と受け取られるおそれがある |
| 対象の業種・規模の変更 | 毎回の事前承認 | 受注の見込みと提供の余力に関わる |
リストの入れ替えも、同じ考え方で分けます。断り理由に「対象外」が多かった業種を外す、反応の良かった規模を増やす、といった入れ替えは、合意した対象の条件の範囲内なら事後の報告でよいとし、条件そのものを変えるときだけ承認を求めます。あわせて、代表が動けない週に代わりに承認する人を1人決めておくと、承認待ちで架電が止まる週がなくなります。
大橋メソッドでもトークの初稿は事前に依頼側が確認する形をとっていますが、初稿の確認と、その後の細かな修正を同じ重さで扱う必要はありません。毎回の承認が要る範囲を決めておけば、代表の確認は週に1回、価格や対象に関わる変更だけで済みます。
依頼側の原因は、対象・定義・期限の順に1週に1つ直す
依頼側の原因が複数見つかっても、同じ週にまとめて直すと、どの変更が効いたのかが分からなくなります。直す順番は、効果が早く表れ、代行側の作業を止めずに済むものからにします。
- 1週目:対象と除外の条件(リストの入れ替えで、翌週の架電から効く)
- 2週目:成果定義の言葉(架電の担当者が電話口で判断できる言葉に直す)
- 3週目:承認と結果の戻しの期限(事前承認の範囲と、3択を返す曜日を決める)
依頼側が直したことも、週次報告の「次週の変更点」に書いてもらいます。代行側の変更と依頼側の変更が同じ表に並べば、率が動いた週に何を変えたのかを後から追えます。比べるときは、変更の前後で架電数をそろえ、会話が30件程度たまってから判断します。
依頼側の変更は、効き始めるまでに時間差があります。対象の条件は翌週の架電からすぐ効きますが、成果定義の言葉や承認の範囲は、架電の担当者が新しい判断に慣れるまで1〜2週間かかることもあります。変えた翌週の数字だけで効いていないと決めず、2週分を並べて傾きを見ます。
想定ケース(架空の条件):上の試算の状態から、依頼側の2つを直した場合
試算と同じ月1,300件の架電で、対象の条件を絞って商談化率が7%から10%に、商談枠を週2枠から4枠に増やして実施率が78%から86%に上がったとします。会話の約84件はそのままでも、日程確定は約5.9件から約8.4件に、実施は約4.6件から約7.2件に増えます(84.1件×0.10=約8.4件、8.4件×0.86=約7.2件)。受注率20%なら、受注の見込みは約0.9件から約1.4件です。架電数を増やさずに、依頼側の2つの手で商談の実施が約1.6倍になる計算です。
どの率が目安から外れているかを毎週同じ手順で確かめる方法は、KPIからアポ率の低い工程を特定する方法で扱っています。依頼側の4つを直しても商談化率が目安に届かない場合は、切り口や受付での名乗りなど、代行側の範囲を疑う番です。そのときは、断り理由の上位と次週の変更点を、代行側に具体的に求めます。
手順のまとめ:営業代行で商談が増えない原因を、依頼側から確かめて直す
- 止まっている段階を探す:週次報告の接続率・担当者到達率・商談化率・実施率を目安と比べ、外れている段階を特定します。
- 断り理由で原因を分ける:上位の断り理由が「対象外」系か「切り口」系かを見て、依頼側か代行側かを分けます。
- 対象と除外を直す:規模・地域・状態の条件を足し、除外リストを最新にして渡します。
- 成果定義の言葉を直す:役職や行動など、架電の担当者が電話口で判断できる言葉に置き換えます。
- 承認と戻しの期限を決める:事前承認の範囲を決め、手応えの3択と理由1行を返す曜日を決めます。
- 1週に1つ変えて比べる:変更を週次報告に記録し、同じ架電数・会話30件程度で前後を比べます。
よくある失敗と対策
| よくある失敗 | 対策 |
|---|---|
| 率と断り理由を見ないまま、商談が増えない原因を代行の力不足と決めつける | 止まっている段階と直せる人を表で分け、依頼側の指定や対応が影響していないかを先に確かめる |
| 対象を業種だけで指定し、除外リストを渡し直さない | 断り理由に「対象外」が並んだら規模・地域・状態の条件を足し、「すでに話した」が出たら同じ週に除外リストを更新する |
| 商談のあとに依頼側が成果に数えるかを決め、代行が際どい相手を避けるようになる | 設定前の条件と成果の認定を分けて文章にし、電話口で判断できる役職や行動の言葉に置き換える |
| 受注が決まるまで、商談の結果を代行に戻さない | 受注を待たず、手応えで「増やす・据え置く・減らす」の3択と理由1行を毎週返す |
| 見つけた原因を一度にまとめて直し、どれが効いたか分からなくなる | 対象・定義・期限の順に1週に1つ直し、変更を週次報告に記録して同じ架電数で比べる |
チェックリスト
- 週次報告で、目安を下回っている率を確かめた
- 断り理由の上位が「対象外」系か「切り口」系かを見分けた
- 除外リスト(既存顧客・見積中・過去の失注先)を最新にして渡した
- 成果定義を、役職や行動など電話口で判断できる言葉で書いた
- 商談後の手応えを、3択と理由1行で返す曜日を決めた
- トークの変更を、事前承認の範囲と毎回承認の範囲に分けた
- 依頼側の変更も、週次報告の次週の変更点に書いてもらった
よくある質問
営業代行を入れたのに商談が増えないとき、依頼側で見直す原因は何ですか?
対象企業の指定、成果定義の言葉、商談の結果の戻し方、トークとリストの承認の速さの4つです。対象が広いと断り理由に「対象外」が並び、定義が曖昧だと代行が際どい相手を避け、結果が戻らないと取りやすい対象に寄り、承認が遅いと直した版で電話できません。週次報告の率と断り理由で、どれに当たるかを確かめます。
代行会社の架電の数字から、アポ率の低い工程を見つけるにはどうすればよいですか?
アポ率を接続率・担当者到達率・商談化率に分け、それぞれを目安(30〜45%、25〜40%、8〜15%)と比べて、最も離れている段階を探します。そのうえで断り理由の上位を見て、対象の問題か切り口の問題かを分けます。直すのは1週に1つにし、変更の前後で架電数をそろえ、会話が30件程度たまってから比べます。
商談が増えないのが代行会社の力不足かどうかは、どう見分けますか?
依頼側の4つ(対象の指定・成果定義・結果の戻し方・承認の速さ)を直しても、商談化率が目安に届かないかで見分けます。断り理由の上位が「売り込みはいらない」「何の話か分からない」なら切り口、受付で止まるなら名乗りと用件の問題で、代行側の範囲です。その場合は、次週の変更点を具体的に求めます。
決裁者の同席を成果の条件にすると、商談は減りますか?
減りやすくなります。担当者が乗り気でも、決裁者の予定が合わなければ日程を組めないためです。初回は担当者のみでも可とし2回目に決裁者の同席を求める、決裁者を役職で書いて電話口で判断できるようにする、などで条件の厳しさを調整し、変更した週を報告に残して前後を比べます。
商談の結果を代行会社に戻す時間がないときは、何だけ伝えればよいですか?
商談の手応えで「似た会社を増やす・据え置く・減らす」の3択と、理由を1行だけ返します。受注の結果を待つと、テストの期間中に一度も反映されないことがあるためです。3択が週ごとに積み上がれば、代行側はどの業種・規模に寄せればよいかを、受注の前にリストへ反映できます。
この記事の前提と根拠
- 接続率30〜45%、担当者到達率25〜40%、会話率50〜70%、商談化率8〜15%、商談実施率80〜90%、架電全体から見た商談化0.5〜1.5%は、説明が必要なBtoB商材の架電での一般的な目安です。
- 試算と想定ケースの数字(月1,300件の架電、商談化率7%から10%、実施率78%から86%、受注率20%)は、目安との差を示すために置いた仮の値です。
- 商談から受注までのリードタイムは30〜90日程度が目安です。受注を待ってから結果を戻すと、短いテストの期間には反映されにくくなります。
- 大橋メソッドの進め方:断り理由はすべて分類して記録し、商談後の結果(受注・失注理由・次回アクション)を依頼側から戻してもらって、ターゲット・トーク・商談条件を更新する。
数字の目安は一般的な水準を整理したもので、商材・対象・条件によって変わります(2026年11月時点)。
次の一歩
今の代行の数字を見ても原因を絞れない場合は、このページ下の相談フォームに、直近の週次報告の率(接続率・担当者到達率・商談化率)、断り理由の上位、過去に試した営業とうまくいかなかった理由を書いて送ってください。返信は1営業日以内にメールで届き、営業電話はありません。そのあとの30分のオンライン無料相談では、報告の数字と断り理由を手がかりに、いまのリストとトークを整理できます。