この記事でわかること
- 受注企業の共通点を属性・状態・きっかけの3層で拾い、失注企業と並べて差を数える方法
- 実施商談40件・受注6件のような少ない記録で、条件の差を読むときの件数と倍率の基準
- 商談で分かった共通点を、相手のサイトや公開情報で確かめられるリストの列に置き換える手順
- 条件で絞ると商談1件の費用は上がるのに、受注1件の営業コストが下がる理由と試算
この記事が想定している状況
AIO/LLMO支援の商談は月10件ほど入り、受注もいくつか出ている。振り返ると、すんなり決まった会社には似たところがある気がするものの、営業リストは業種と地域で抽出したまま手を入れておらず、架電も上から順にかけている。受注率は15%前後で横ばいが続き、外注先からは「条件をいただければ絞ります」と言われるが、何を条件として渡せばよいのかを言葉にできていない。そうした状況で、受注の実績をリストに生かす方法を探している営業責任者や代表を想定しています。
知りたいこと
- 受注率が上がるような営業リストの作り方を知りたい
- 受注しそうな企業の特徴と、その企業への当たり方を整理したい
- 外注先に渡せる形で、リストの条件を言葉にしたい
あわせて判断したいこと
- 受注が数件しかない段階でも、偶然の偏りと傾向を見分けて条件を決めたい
- 条件を絞って商談が減っても、利益は増えると社内に説明できる根拠がほしい
読み終えるとできること
読み終えると、手元の受注・失注の記録から共通点の候補を数え、件数と差の大きさで残す条件を選べるようになります。選んだ条件を架電前に確かめられるリストの列に直して旧条件と別枠で試し、条件に合う商談の割合と受注1件の営業コストで効果を判断できるようになります。
受注企業の共通点は、属性・状態・きっかけの3層で拾う
受注しやすい企業の条件を探すとき、最初に手が伸びるのは業種・従業員数・地域といった属性です。けれどもLLMO支援の受注を分けるのは、属性よりも、相手の会社がいまどんな状態にあり、何をきっかけに商談に応じたかであることが少なくありません。同じ従業員50名の税理士法人でも、1年前にサイトを作り直して問い合わせの大半をWebで受けている法人と、紹介が中心で電話受付の法人とでは、AI検索の影響の受け方がまるで違います。
そこで受注企業の情報は、3つの層に分けて拾います。属性はリストの抽出にそのまま使え、状態は調べれば架電の前に分かり、きっかけは商談の記録にしか残りません。3層を同じ表に並べると、どの共通点をリストに戻せるのか、どれは架電や商談の中で確かめるしかないのかが分かれます。
| 層 | 拾う項目の例 | 手に入る場所 | リストへの戻し方 |
|---|---|---|---|
| 属性 | 業種、従業員数、地域、拠点数 | 企業データベース、登記情報 | 抽出条件にそのまま使う |
| 状態 | サイトの作り直し時期、問い合わせの入口、既存の支援会社 | 相手のサイト、求人情報、架電での確認 | 調べて列に書き込む |
| きっかけ | 商談に応じた理由、反応した切り口、決裁者の関与 | 商談シート、商談後の記録 | 切り口の選び方と商談の条件に使う |
見落としやすいのは、受注企業だけを眺めて共通点を決めてしまうことです。受注した6社のうち5社が首都圏だったとしても、失注した企業も同じ割合で首都圏なら、それは受注の条件ではなくリストの偏りを映しているだけです。共通点は、受注企業と失注企業の差として数えたときに、はじめて条件の候補になります。
記録にない項目は、受注した顧客に聞き直してよい
状態ときっかけの層は、記録が抜けていることがよくあります。受注した顧客には、支援が始まった後の打ち合わせで「商談を受けようと思った理由」「ほかに検討していた手段」を尋ねると、空白を埋められます。失注企業は、商談の最後に聞いた理由と、相手のサイトから分かる状態だけで足ります。失注理由は失注理由の8分類にそろえておくと、受注企業との比較がしやすくなります。受注の実績がまだない段階で、必要性から対象を絞る方法はLLMOが必要な企業を絞り込むリストの作り方が出発点になります。
受注と失注を並べ、条件ごとの受注率の差を数える
共通点の候補が出そろったら、実施した商談を1行1社で並べ、候補の条件に当てはまるかどうかを○×で付けます。そのうえで、当てはまる商談と当てはまらない商談のそれぞれについて、受注÷実施で受注率を出します。両者の差が大きい条件ほど、受注のしやすさを分けている見込みが高いと考えられます。
想定ケース(架空の条件):実施商談40件・受注6件の記録を条件ごとに分ける
架電経由の実施商談が40件、受注が6件(受注率15%)たまった会社が、5つの条件で商談を分けたとします。「直近2年以内にサイトを作り直した」企業は13件で受注5件(約38%)、当てはまらない27件では受注1件(約4%)でした。「問い合わせの半分以上がWeb経由」は17件で5件(約29%)、残り23件で1件(約4%)です。「従業員30〜100名」は20件で4件(20%)と、残り20件の2件(10%)との差にとどまりました。「首都圏」は16件で2件(約13%)で、当てはまらない24件の4件(約17%)のほうがむしろ高い結果です。「別の会社とSEOの契約中」の9件からは、受注が出ていません。
| 条件 | 当てはまる | 当てはまらない | 判断 |
|---|---|---|---|
| サイトを2年以内に作り直した | 13件中5件(約38%) | 27件中1件(約4%) | 必須の候補 |
| 問い合わせの半分以上がWeb経由 | 17件中5件(約29%) | 23件中1件(約4%) | 必須の候補 |
| 従業員30〜100名 | 20件中4件(20%) | 20件中2件(10%) | 加点にとどめる |
| 首都圏 | 16件中2件(約13%) | 24件中4件(約17%) | 条件にしない |
| 別の会社とSEOの契約中 | 9件中0件 | 31件中6件(約19%) | 後回しの候補 |
件数が少ないうちは、率の差を読む前に2つの基準を当てます。1つは、条件に当てはまる商談が5件以上あること。もう1つは、当てはまる側と当てはまらない側の受注率に2倍以上の開きがあることです。基準を満たさない条件は捨てずに「保留」として列に残し、商談がたまった時点で読み直します。
2つの条件の重なりは、母数を見てから使う
想定ケースで必須の候補を2つとも満たす商談は8件あり、そのうち4件を受注していました。外側の32件からの受注は2件です。50%と約6%の開きは目を引きますが、8件の母数では1件の違いで率が12.5ポイント動きます。重なりの数字は「この型から先に架電する」という順番の根拠にはなっても、受注率の見込みとして計画にそのまま入れるには早すぎます。
条件ごとに受注率を比べるときは、分母を実施した商談にそろえ、同じ期間の商談だけを入れます。分母や期間の違う数字が混ざると、差が条件から来たのか数え方から来たのかを区別できません。そろえ方は受注率の数字を正しく比べる方法で扱っています。
共通点を、架電の前に確かめられるリストの列に直す
条件の候補が決まっても、そのままではリストに使えません。「サイトを作り直した」「問い合わせの半分以上がWeb経由」は商談で聞いて分かったことで、企業データベースから抽出できる項目ではないからです。商談で分かった事実を、相手のサイトや公開情報から外形で確かめられる列に置き換える作業が要ります。
| 受注の共通点 | リストの列 | 架電前の確かめ方 | 区分 |
|---|---|---|---|
| サイトを2年以内に作り直した | サイトの更新時期 | お知らせの日付、制作会社の表記、著作権表記の年 | 必須 |
| 問い合わせの半分以上がWeb経由 | Web受付の比重 | フォームの位置、料金ページや事例ページの有無 | 必須 |
| 従業員30〜100名 | 従業員数 | 企業データベースの項目 | 加点 |
| 別の会社とSEOの契約中 | 既存の支援会社 | サイト下部の表記、架電での確認 | 後回し |
| 社名を尋ねた回答に誤りがあった | AI検索の表示メモ | 架電前に社名とサービス名で尋ねて記入 | 切り口 |
外形から推し量る列なので、商談で聞く事実と完全には一致しません。最初の100社ほどは、架電で分かった実態と列の値が合っていたかを記録し、外れの多い列は確かめ方を直します。「お知らせの日付が新しい」だけでは作り直しと判断できず、デザインの世代や制作実績の掲載年と合わせて見る、といった直し方です。
区分の組み合わせで、架電の順番と切り口を決める
| 順番 | 条件の組み合わせ | 架電で使う切り口 | 商談の冒頭で確かめること |
|---|---|---|---|
| 1番目 | 必須2つ+加点あり | 社名で尋ねたAIの回答を事実として伝える | Web経由の問い合わせの推移 |
| 2番目 | 必須2つのみ | 1番目と同じ切り口 | 規模に合う支援の範囲 |
| 3番目 | 必須1つ | 問い合わせの入口を1問だけ聞く | 足りない条件が本当にないか |
| 後回し | 既存の支援会社あり | 表示の事実だけ伝え、更新時期を聞く | 再接触する月を決める |
受注の見込みが高い企業から順に当て、条件の欠けた企業ほど商談の冒頭で確かめる項目を増やす、という並べ方です。既存の支援会社がある企業は外すのではなく、契約の更新時期が分かれば、3か月後などの再接触日を列に書き込んでおきます。
状態の列を埋めるには、相手のサイトを一社ずつ確かめる調査型の作業が欠かせません。調査型のリストは1件50〜300円程度が目安で、300社分なら1.5万〜9万円程度です。データベースの抽出だけで作るリストより1件の単価は上がりますが、必須の条件を欠く企業への架電が減るぶん、話せた相手が商談や受注に進む割合で取り戻せるかを、次の試算で確かめます。
絞ったリストは、条件に合う商談の割合から確かめる
新しい条件を反映したリストが効いたかどうかを、受注率だけで判断しようとすると時間がかかります。初回の商談から受注までは30〜90日程度かかるため、切り替えた月の受注率が出そろうのは2〜3か月後です。それまでは、受注に先立って動く数字で効き目を確かめます。
| 数字 | 見える時期 | 新条件で期待する動き |
|---|---|---|
| 話せた相手のうち対象外だった割合 | 架電の1〜2週目 | 下がる |
| 商談化率(商談承諾÷会話) | 会話が30件たまった時点 | 同じか上がる |
| 成果の定義に合う商談の割合 | 商談を実施するたび | 上がる |
| 決裁者の同席率 | 商談を実施するたび | 上がる |
| 提案に進んだ割合 | 初回の商談から2〜3週間後 | 上がる |
| 受注率 | 切り替えから2〜3か月後 | 上がる(最後に確かめる) |
比べ方は、旧条件と新条件のリストを同じ時期に別枠で架電し、同じトークで結果を並べるのが基本です。判断の材料にするなら、1枠あたり架電300〜500件程度、会話30件以上が一つの目安になります。全件を一度に新条件へ切り替えると、時期やトークの変化と見分けがつかなくなります。
条件で絞ると、商談1件にかかる費用は上がることがあります。月額36万円の外注費で月10件の商談が入っていたところに、調査型リスト300社分(1社180円として5.4万円)を足して月41.4万円になり、商談が月9件に減れば、商談1件の費用は3.6万円から4.6万円に上がります。下の試算では、新条件のリストで商談実施率88%・受注率24%になった場合の、受注1件あたりの費用対効果を示します。
試算
商談1件4.6万円で外注した場合の受注1件あたりの費用対効果
受注1件を得るための営業コストは約21.8万円、受注1件が生む粗利は93.6万円で、営業コストは粗利の23.3%にあたります。粗利の3分の1以内に収まるため、この条件なら外注費を回収できる見込みです。
粗利の3分の1を上限とした場合、払ってよい商談1件の費用は約6.6万円までです。
| 商談1件の費用(日程確定ベース) | 4.6万円 |
|---|---|
| 商談実施率 | 88% |
| 受注率(受注÷実施) | 24% |
| 受注1件の営業コスト | 約21.8万円 |
| 受注1件の粗利(13万円×12か月×粗利率60%) | 93.6万円 |
| 営業コスト÷粗利 | 23.3% |
| 顧客獲得にかけてよい上限(粗利の3分の1) | 31.2万円 |
受注率・実施率・継続月数は仮の値です。自社の過去の商談記録があれば、その値に置き換えて計算します。
旧条件のままなら、商談1件3.6万円・実施率80%・受注率15%で、受注1件の営業コストは30万円でした。同じ粗利93.6万円に対して約32%で、上限の31.2万円とほぼ同じ水準です。新条件では商談1件の費用が上がっても、受注1件の営業コストは約21.8万円まで下がり、受注は月1.2件から約1.9件に増える計算になります。
ただし実施率88%・受注率24%は、想定ケースの40件から置いた仮の値です。重なりの8件で出た50%をそのまま見込まず、一般的な目安の範囲に収まるところまで割り引いています。別枠のテストで実測した値に置き換えてから、新条件をリスト全体に広げるかどうかを決めます。
別枠のテストは、判定の基準を先に決めてから始めます。たとえば、新条件の枠で話せた相手のうち対象外だった割合が旧条件の半分以下に下がり、商談化率が旧条件と同じか上回れば、翌月から架電の7割を新条件に寄せる。対象外の割合は下がったのに商談化率が下がったなら、条件ではなく列の確かめ方か切り口を疑い、同じ枠でもう2週間続ける、といった決め方です。
条件は月1回書き直し、版を付けて外注先と共有する
一度決めた条件も、受注と失注が増えるたびに見直します。週ごとに動かすと1〜2件の結果で条件が揺れるため、週次では接続率や断り理由といった架電の数字だけを見て、条件そのものは月1回動かすほうが安定します。
その月に結果の出た商談を足す
受注・失注が確定した商談を表に加え、属性・状態・きっかけの欄を埋めます。結果待ちの商談は入れません。
区分が変わる条件を探す
条件ごとの受注率を出し直し、件数5件以上・差2倍以上の基準で、保留から候補へ、候補から加点へと動く条件がないかを見ます。
列の確かめ方を点検する
架電で分かった実態とリストの列が食い違った企業を数え、外れの多い列は確かめ方を書き直します。
版として残し、外注先に渡す
変えた点と理由を1行で書き、版番号と日付を付けて共有します。翌月の架電から新しい版の順番で並べ直します。
版の書き方は、たとえば「第3版(11月):Web受付の比重を必須から加点へ。理由:電話受付が中心の企業から受注が2件出たため」のような1行で足ります。数か月後に受注率が動いたとき、どの変更が効いたのかを後から説明できます。
外注先には、条件の理由と除外の例まで渡す
架電を外注しているなら、条件の表だけでなく、その条件を選んだ理由と、除外する企業の具体例も渡します。理由が分かっていれば、外注先は列の値があいまいな企業に出会ったとき、どちらに寄せるかを判断できます。大橋メソッドの進め方では、接続率・担当者到達率・断り理由に応じて企業リストを毎週入れ替え、依頼側から戻ってきた受注・失注理由・次回アクションでターゲットと商談の条件を更新するとしています。
商談の有無が、運ではなく設計で決まる状態になる。それが最初の変化です。
大橋メソッド代表(代表インタビューより)
条件の表と架電の記録が誰のものになるかも、契約の前に確かめておきます。大橋メソッドでは、リスト・架電ログ・断り理由は契約者である依頼側に帰属する扱いです。契約を終えた後も、どの条件の企業から受注しやすかったかが手元に残れば、次の担当者にも同じ版から引き継げます。核となる条件を保ったまま対象を広げる手順は当たりの条件を保ってリストを広げる方法にまとめています。
手順のまとめ:受注しやすい企業の条件をリストに反映する手順
- 商談を1行1社で並べる:実施した商談を受注・失注とともに並べ、属性・状態・きっかけの欄を埋めます。
- 条件ごとの受注率を出す:条件に当てはまる商談と当てはまらない商談のそれぞれで、受注÷実施を計算します。
- 条件を区分する:件数5件以上・差2倍以上を目安に、必須・加点・後回し・保留に分けます。
- リストの列に置き換える:状態の条件を、相手のサイトや公開情報で確かめられる列と確かめ方に直します。
- 別枠で試す:新条件のリストを旧条件と同じ時期・同じトークで架電し、対象外の割合や条件に合う商談の割合を比べます。
- 版を付けて更新する:月1回、結果の出た商談を足して条件を見直し、版番号・日付・理由を残して外注先と共有します。
よくある失敗と対策
| よくある失敗 | 対策 |
|---|---|
| 受注企業だけを眺めて、多かった属性をそのまま条件にする | 失注企業と同じ表に並べ、条件に当てはまる商談と当てはまらない商談の受注率を出し、2倍以上の開きがある条件だけを候補にする |
| 業種・規模・地域など、データベースで抽出できる属性だけで条件を作る | サイトの更新時期やWeb受付の比重など、受注を分けた状態の条件を、外形で確かめられる列に直して書き込む |
| 受注2〜3件の共通点で条件を確定し、リスト全体を作り直す | 当てはまる商談が5件未満の条件は保留にし、新条件は旧条件と別枠で架電300〜500件ずつ試してから広げる |
| 条件を変えた日と理由を残さず、外注先にも表だけを渡す | 変更のたびに版番号・日付・理由を1行で残し、除外する企業の具体例と合わせて外注先と共有する |
チェックリスト
- 実施した商談を1行1社で並べ、受注・失注を付けた
- 属性・状態・きっかけの3層で、受注企業の共通点の候補を書き出した
- 条件ごとに、当てはまる商談と当てはまらない商談の受注率を出した
- 件数5件以上・差2倍以上の基準で、必須・加点・後回し・保留に分けた
- 状態の条件を、架電前に確かめられる列と確かめ方に置き換えた
- 新条件のリストを旧条件と別枠で試す件数と期間を決めた
- 条件の版番号・変更日・理由を残す場所と、外注先への渡し方を決めた
よくある質問
受注率を上げるための営業リストは、どう作ればよいですか?
業種と地域で抽出するだけでなく、受注した企業と失注した企業を並べ、受注率の差が大きい状態の条件(サイトの作り直し時期、問い合わせの入口など)を見つけて、架電前に確かめられる列としてリストに書き込みます。必須の条件を満たす企業から架電し、旧条件のリストと別枠で比べて効果を確かめます。
受注しそうな企業と、その企業への当たり方はどう整理すればよいですか?
受注率の高かった条件の組み合わせごとに、架電の順番・使う切り口・商談の冒頭で確かめることを1行ずつ書くと整理しやすくなります。必須の条件を2つとも満たす企業には社名で尋ねたAIの回答を伝え、片方だけの企業には問い合わせの入口を1問だけ聞く、といった分け方です。
受注が数件しかなくても、受注しやすい条件は見つけられますか?
候補は見つけられますが、確定はできません。当てはまる商談が5件以上あり、当てはまらない商談との受注率に2倍以上の開きがある条件だけを候補にし、残りは保留として列に残します。候補は受注率の見込みではなく架電の順番の根拠として使い、別枠のテストで確かめます。
受注企業の条件で絞ると、架電できる企業が足りなくなりませんか?
必須の条件を2つ重ねると、対象は大きく減ります。片方だけを満たす企業を別のまとまりとして残しておき、必須を満たす企業を架電し終える時期を見込んでから、加点の条件や地域を1つずつ緩めて広げます。広げた分は元の数字と別枠で比べると、受注率を落とさずに済みます。
リストの条件は、どのくらいの頻度で見直せばよいですか?
条件そのものは月1回、その月に結果の出た商談を足して見直すのが目安です。週ごとに動かすと1〜2件の結果で条件が揺れるため、週次では接続率・商談化率・断り理由だけを見ます。見直したら版番号と変更の理由を残し、外注先とも同じ版を共有します。
外注先には、受注・失注の結果をどこまで伝えればよいですか?
商談ごとに、受注・失注の別、相手の言葉での失注理由、決裁者の同席の有無、次回アクションの4つを週1回まとめて渡すのが目安です。契約金額まで伝える必要はありませんが、どの条件の企業が受注したのかが分からないと、外注先はリストの順番を直せません。社名を伏せたい場合は、リストの管理番号で対応させます。
この記事の前提と根拠
- 受注率は「受注÷実施した商談」で計算しています。説明が必要なBtoB商材では、受注率15〜25%程度、商談実施率80〜90%程度、初回の商談から受注まで30〜90日程度が一般的な目安です(2026年11月時点)。
- 条件の候補を選ぶ基準(当てはまる商談5件以上、受注率の差2倍以上)は、少ない件数で偶然の偏りを拾わないための編集部の目安で、統計的な検定の代わりにはなりません。
- 調査型リストの1件50〜300円程度、判断に使うテストの規模(1パターンあたり架電300〜500件程度、会話30件以上)は、営業支援で広く使われる目安です。
- 想定ケースと試算の商談数・受注数・実施率・受注率、月額13万円・継続12か月・粗利率60%は、説明のために置いた仮の値です。
数字の目安は一般的な水準を整理したもので、商材・対象・条件によって変わります(2026年11月時点)。
次の一歩
このページ下の相談フォームに、直近の受注企業と失注企業の業種・規模と、商談に応じたきっかけを分かる範囲で書いて送ってください(社名は伏せてかまいません)。1営業日以内にメールで連絡があり、30分のオンライン相談で、条件の候補の拾い方と、新しい条件を別枠で試す初期テストの組み方を整理できます。営業電話はかかってきません。