この記事でわかること
- 受注のたびに営業が止まる波の仕組みと、止めた影響が2〜3か月遅れて表れる理由
- 営業が止まる3つの原因:記録が代表の頭の中にある、立ち上げと商談が重なる、止まったことに気づけない
- 再開した月の数字を工程ごとに止まる前と比べ、崩れた工程からアポ率を戻す方法と試算
- 量の仕事を手放し、記録・受け入れ数・商談の在庫で営業を止めない5つの決めごと
この記事が想定している状況
社員は代表を含めて3〜5名。新しい顧客が決まると、初期の調査や設計、最初の報告づくりに追われ、気づけば1か月以上、新規の電話を一本もかけていない。納品が落ち着いて営業を再開しようとしても、どこまで電話したのか、誰に何と言われたのかが分からず、リスト作りからやり直しになる。受注が続いた数か月後に商談がゼロの月が来る、という波を何度か繰り返している代表を想定しています。
知りたいこと
- 小規模なLLMO会社の営業がうまくいかない原因と改善策を知りたい
- 納品が忙しい時期でも、営業を止めない方法を知りたい
- 営業活動の数字を分析して、アポ率を改善する方法を知りたい
あわせて判断したいこと
- 受注が増えるほど次の商談が減る、という波から抜け出したい
- 代表が動けない月でも、商談が途切れない仕組みを持ちたい
読み終えるとできること
読み終えると、自社の営業が止まる原因が記録・立ち上げ・気づきのどこにあるかを見分けられます。再開した月の数字を工程ごとに止まる前と比べて崩れた工程を特定し、量の仕事の手放し方と、営業を止めないための週ごとの決めごとまで、自社の形で決められるようになります。
営業が止まるのは、受注のたびに代表へ仕事が集まる構造のせい
数名規模のLLMO会社で営業が止まるきっかけは、たいてい受注です。新しい顧客が決まると、AI検索での表示の初期調査、サイト構造の見直し、最初の報告づくりといった立ち上げの作業が始まり、その多くを代表が担います。この1〜2か月のあいだ、新規の架電やリストの更新は後回しになり、気づけば営業が止まっています。
止めた影響は、止めた月には見えません。説明が必要なBtoB商材では、商談から受注までに30〜90日程度かかるのが目安なので、架電を止めた月の損失は、2〜3か月後に「商談がゼロの月」として表れます。そのころには納品が落ち着いているため、代表は営業を再開し、また受注が決まると止める、という波が繰り返されます。
| 時期 | 起きること | 営業の状態 | 後で響くこと |
|---|---|---|---|
| 受注した月 | 初期調査と設計が始まる | 架電が止まる | 翌月以降の商談の種がなくなる |
| 1〜2か月後 | 最初の報告と修正が続く | 商談の受け皿も縮む | 検討中の相手への連絡が途切れる |
| 2〜3か月後 | 納品が落ち着く | 商談がゼロの月が来る | 再開の準備に時間を取られる |
| 再開した月 | リストとトークを作り直す | 率が止まる前より落ちる | 次の受注まで遠回りになる |
この波は、代表の頑張りが足りないから起きるのではありません。量の仕事まで代表が抱え、記録が残らず、止まったことに気づく仕組みがない、という構造から起きます。構造が原因なら、直す場所も構造です。この先では原因を3つに分け、それぞれの止めない工夫を見ていきます。
問い合わせが細った今は、波の谷がより深くなる
以前は、代表が営業を止めている間も、検索経由の問い合わせが谷をある程度埋めていました。Googleの「AIによる概要」が2024年8月に日本で始まり、2025年9月には「AIモード」が日本語で使えるようになって、調べものの入口はAIの回答へ移りつつあります。Ahrefsが2026年2月に公開した調査では、AIによる概要が表示される情報系のキーワードで、検索結果1位のページのクリック率が約58%低くなっていました。待っていれば来た問い合わせが減った分、自分から動く営業が止まったときの谷は、以前より深くなります。
週のどの時間に営業を置き、繁忙週に何を削るかという時間割の決まりは、代表1人でも新規顧客を増やす週の時間割で扱っています。ここでは、時間割を作っても営業が止まってしまう原因のほうに焦点を当てます。
原因1:営業の記録が代表の頭の中にしかない
小規模な会社では、どこまで電話したか、誰に何と言われたか、どの言い方が効いたかが、代表の記憶やメールの履歴に散らばっていることがよくあります。営業を続けている間はそれで回りますが、1か月止まると記憶は薄れ、再開のたびにリスト作りと相手の思い出しから始めることになります。
営業の工程が人に紐づいていて、仕組みになっていない。だから代表が動けない月は商談がゼロになる。
大橋メソッド代表(代表インタビューより)
| 頭の中にあるもの | 止まると失うもの | 残し方 |
|---|---|---|
| どこまで電話したか | 同じ相手への重複と抜け | リストに架電日と結果の列 |
| 誰に何と言われたか | 断り理由と再連絡の時期 | 断り理由を分類して1行で記録 |
| 効いた言い方 | 反応の良かった冒頭の一言 | トークを版ごとに保存 |
| 検討中の相手 | 「来期なら」と言った相手 | 再連絡の月を決めて一覧に |
想定ケース(架空の条件):記録の有無で変わる再開の手間
2か月止めた後に営業を再開する代表が、記録のない状態から200社のリストを作り直すと、1社3分の確認でも約10時間かかり、以前に断られた相手を思い出して外す作業にさらに数時間を使います。架電日・結果・断り理由・再連絡の月がリストに残っていれば、再開の準備は、再連絡の月が来た相手の抜き出しと、トークの最新版の読み直しで1時間ほどです。
記録は、自分の備忘のためというより、自分が動けない間の営業のために残すものです。架電を社員や外部に任せる場合も、記録がリストの列として残っていれば、誰が引き継いでも同じ場所から始められます。項目を増やしすぎると続かないので、最初は架電日・結果・断り理由・再連絡の月の4つで十分です。
記録は、電話を切った直後に1行で書く
記録が続かない会社の多くは、1日の終わりにまとめて書こうとしています。電話を切った直後に、結果と断り理由と再連絡の月だけを1行で書く決まりにすると、1件30秒ほどで済みます。断り理由は「時期」「予算」「担当外」「依頼先あり」「必要なし」「受付止まり」のように短い言葉を決めておくと、後から数えられる記録になります。
原因2:新規顧客の立ち上げの山と、商談の受け皿が重なる
LLMO支援の立ち上げは、最初の1〜2か月に作業が集まります。AI検索で相手の会社がどう表示されているかの初期調査、サイト構造とFAQの設計、初回の報告書づくりなど、どれも判断を伴うため代表が担いがちです。同じ時期に、架電で入った商談への対応も代表に集まり、立ち上げの山と商談の受け皿が重なります。
| 作業 | 代表の時間の目安 | 型にすると |
|---|---|---|
| AI検索での表示の初期調査 | 4〜6時間 | 調べる質問を固定し、社員が調べる |
| サイト構造とFAQの設計 | 6〜8時間 | 業種別のひな形から始める |
| 初回の報告書づくり | 3〜4時間 | 報告の型に数字を差し込むだけにする |
| 顧客との初期の打ち合わせ | 2〜3時間 | 議題と事前の質問票を共通にする |
表の作業を合わせると、新規1社の立ち上げに15〜21時間ほどかかる想定です。右の列のように型を作って一部を社員に移せば、代表の時間は判断の部分だけに縮みます。もう一つの手は、同じ月に立ち上げる新規の数に上限を設け、営業の量をその上限に合わせることです。開始日を月の前半と後半に分けるだけでも、山の高さは下がります。
想定ケース(架空の条件):立ち上げられる新規の数から営業の量を決める
立ち上げ1社に代表の時間が約18時間かかり、納品の合間に立ち上げへ回せるのが月40時間なら、同じ月に立ち上げられるのは2社までです。受注率が25%なら、月2社の受注に要る実施済みの商談は8件です。それより多い商談を毎月入れると、受注が重なった月に立ち上げが詰まり、営業がまた止まります。営業の量は、受けられる商談の数と立ち上げられる新規の数の、小さいほうに合わせます。
型づくりに向くのは、受注が少なく納品に余裕のある月です。たとえば、新規の顧客について毎回AIに尋ねる質問を20問ほどの一覧に固定しておけば、初期調査は社員でも同じ手順で進められます。忙しくなってから型を作ろうとしても手が回らないので、営業が順調に回り始める前の静かな月に、立ち上げの手順を1つずつ文書にしておきます。
原因3:止まったことに、2〜3か月たつまで気づけない
3つ目の原因は、見ている数字が遅いことです。多くの小規模な会社は、受注の件数と月の売上で営業の調子を判断します。ところが受注は架電の1〜3か月後にしか動かないため、営業が止まっていることに気づくのは、売上が伸びなくなってからです。そのときには、取り戻すための時間がすでに過ぎています。
止まりかけを早く知るには、受注より手前の数字を毎週見ます。なかでも役に立つのが「商談の在庫」、つまり今日から2週間先までに日程が決まっている商談の数です。在庫がゼロなら、2週間後に商談がないことがその日のうちに分かり、架電を増やす、検討中の相手に連絡するといった手を打てます。
| 週の数字 | 注意の目安 | 止まっている目安 |
|---|---|---|
| 架電数 | 計画の半分ほど | 0件の週が2週続く |
| 会話の数 | 前の4週の平均の半分 | 0件 |
| 2週間先までの商談の在庫 | 2件以下 | 0件 |
| 再連絡の月が来た相手への連絡 | 半分ほどしか済んでいない | 手つかず |
数字が注意の目安に入ったときに打つ手も、あらかじめ決めておきます。その場で考えると、忙しい週ほど判断が先送りになるからです。
- 商談の在庫が2件以下:再連絡の月が来た相手と、「資料がほしい」と言った相手に今週中に連絡する
- 架電数が計画の半分:架電を任せている先に、翌週の件数の上乗せか時間帯の見直しを頼む
- 会話の数が半分:リストの情報が古くなっていないか、つながりにくい時間にかけていないかを確かめる
- 再連絡が手つかず:一覧を絞り、時期を伝えてきた相手だけでも先に連絡する
4つの数字は、月曜の朝に5分で数えられる範囲にとどめます。代表が数えられない週は、社員か外部の支援先から週の初めに届く形にしておくと、忙しい週ほど見落とす、ということが起きにくくなります。数字を1枚で管理する表の作り方は、少人数チームのKPI管理シートの作り方が参考になります。
再開した月は、工程ごとの率を止まる前と比べて直す
営業を再開した月に「アポ率が落ちた」と感じても、全体の1つの数字だけでは、どこを直せばよいかが分かりません。アポ率を接続率、担当者到達率、会話率、商談化率に分け、止まる前の自社の数字と、一般的な目安(接続率30〜45%、担当者到達率25〜40%、会話率50〜70%、商談化率8〜15%程度)の両方と並べます。
下の試算では、再開した月に900件を架電し、接続率36%・担当者到達率22%・会話率60%・商談化率11%・商談実施率85%・受注率20%だった場合の、工程ごとの件数を示します。
試算
架電900件から受注までの件数の見込み
架電900件に対して、接続は324件、担当者と話せるのは約71件、商談の日程確定は約4.7件、実施は約4件、受注の見込みは約0.8件です。
架電全体から見た商談化は0.52%で、説明が必要なBtoB商材の目安(0.5〜1.5%)の範囲内です。同じ率のままなら、受注1件あたり約1,125件の架電が必要です。
| 工程 | 率(目安との比較に使う) | 件数 |
|---|---|---|
| 架電 | — | 900件 |
| 接続 | 接続率(36%) | 324件 |
| 担当者と会話 | 担当者到達率(22%) | 約71件 |
| 話を聞いてもらえた | 会話率(60%) | 約43件 |
| 商談の日程確定 | 商談化率(11%) | 約4.7件 |
| 商談の実施 | 商談実施率(85%) | 約4件 |
| 受注 | 受注率(20%) | 約0.8件 |
件数は各工程の率を順に掛けた見込みです。会話30件以上のデータがそろうまでは、率の小さな差で結論を出さないようにします。
架電900件から、担当者と話せたのは約71件、商談の日程確定は約4.7件、受注の見込みは約0.8件です。工程ごとに目安と比べると、担当者到達率の22%だけが目安の25〜40%を下回っています。止まる前の担当者到達率が32%だったとすると、その水準に戻れば、同じ900件で担当者と話せるのは約104件、商談の日程確定は約6.8件まで増える計算です。
止まった後に担当者到達率が落ちやすいのは、リストの情報が古くなり、担当者の異動や窓口の変更が反映されていないこと、受付での名乗りと用件の言い方が鈍ること、相手が席にいない時間帯にかけていることが重なるからです。この場合はトークの中身より先に、リストの更新と受付での伝え方を直します。受付で止まる原因の直し方は受付で断られるテレアポの原因と改善策で扱っています。
直したら、次の300件ほどで担当者到達率だけを見て、目安の25%を超えて止まる前の水準に近づいたかを確かめます。同じ期間にトークや対象まで変えると、何が効いたのかが分からなくなるので、変えるのは1回に1つです。目安と比べて直す工程を決める手順は、KPIからアポ率の低い工程を特定する方法で詳しく扱っています。
1か月止めると、受注の見込みがどれだけ後ろにずれるか
同じ試算から、止めた月の重さも見えます。900件分の架電を1か月まるごと止めると、再開後の低い率で数えても、その月に生まれるはずだった受注の見込み約0.8件が後ろにずれます。月額12万円・継続10か月・粗利率60%の支援なら、受注1件の粗利は72万円なので、約58万円分の粗利の見込みです。取り戻すには、別の月に同じだけの架電と商談の時間が要ります。
止めないための5つの決めごと:量の仕事を手放し、記録を残す
営業を止めない工夫の目的は、代表をもっと働かせることではなく、営業を代表の空き時間に頼らない形にすることです。3つの原因に対応させると、決めごとは次の5つになります。
量の仕事を代表から外す
リスト作り・架電・日程調整を、社員か外部に移します。代表の手元に残すのは、商談と、商談の後に結果を返す作業です。
記録の置き場所を1つにする
リスト・架電の結果・断り理由・トークの版・再連絡の月を、共有の表1つにまとめます。
立ち上げられる新規の数を決める
新規1社の立ち上げにかかる時間から月の上限を出し、商談の量をその上限に合わせます。
週の数字で止まりかけを知る
架電数・会話数・2週間先までの商談の在庫を毎週数え、在庫が2件を切ったら手を打ちます。
止めるときは「休む」と決める
納品の山の前に、架電を減らす週と再開する日を先に決め、再連絡の月が来た相手への連絡だけは続けます。
5つの決めごとの1つ目で量の仕事を外部に任せる場合は、記録が誰のものになるかも確かめておきます。大橋メソッドでは、架電と商談設定を外で進め、接続率・担当者到達率・商談化率・断り理由・次週の変更点を週次で報告し、依頼側から戻された商談の結果をもとに対象やトークを更新する形をとっています。リスト・架電ログ・断り理由は依頼側に帰属するため、契約を終えても記録は社内に残ります。
「休む」週にも続ける、最小限の営業
休むと決めた週でも、次の3つだけは週30分ほどで続けられます。ここを止めなければ、再開した週に商談がゼロから始まることは避けられます。
- 再連絡の月が来た相手への連絡(メール1通でもよい)
- 2週間先までの商談の在庫の確認
- その週に受けた商談の結果を、表に1行で残すこと
5つのうち、最初に手を付けやすいのは2つ目の記録です。費用がかからず、今週から始められ、次に営業が止まったときの再開の手間を大きく減らします。開拓を属人化させない仕組みづくりを会社全体で考えたい場合は、新規開拓が続かない理由と仕組み化の方法も参考になります。
手順のまとめ:営業が止まらない仕組みをつくる手順
- 量の仕事を書き出して外に移す:代表が抱えているリスト作り・架電・日程調整を、社員か外部に移します。
- 記録を1つの表にまとめる:架電日・結果・断り理由・再連絡の月の4つから記録を始めます。
- 立ち上げの上限を決める:新規1社の立ち上げ時間から、同じ月に受けられる新規の数を決めます。
- 週の数字を数える:月曜の朝に、架電数・会話数・商談の在庫・再連絡の進み具合を数えます。
- 再開時は工程ごとに比べる:率を止まる前の数字と目安に並べ、崩れた工程を1つ選んで直します。
よくある失敗と対策
| よくある失敗 | 対策 |
|---|---|
| 納品が忙しい月に、架電もリスト作りも記録もまとめて止める | 量の仕事は外に出すか減らし、記録と、再連絡の月が来た相手への連絡だけは止めない |
| 受注と売上だけを見て、営業が止まっていることに2〜3か月気づかない | 架電数・会話数・2週間先までの商談の在庫を毎週数え、在庫が2件を切ったら手を打つ |
| 再開した月のアポ率を、全体の1つの数字だけで判断する | 接続率・担当者到達率・会話率・商談化率に分け、止まる前の数字と目安の両方と比べて崩れた工程から直す |
| 受けられる以上の商談を入れ、受注が重なった月に立ち上げが詰まる | 月に立ち上げられる新規の数を決め、商談の量を受け皿の小さいほうに合わせる |
チェックリスト
- リスト・架電の結果・断り理由・トークの版・再連絡の月を、共有の表1つにまとめた
- 代表が抱えている量の仕事(リスト作り・架電・日程調整)を書き出した
- 新規顧客1社の立ち上げにかかる代表の時間を見積もった
- 月に立ち上げられる新規の数の上限を決めた
- 2週間先までの商談の在庫を、毎週数えることにした
- 再開した月の率を、止まる前の数字と工程ごとに並べた
- 納品の山の前に、架電を減らす週と再開する日を決めた
よくある質問
小規模なLLMO会社の営業がうまくいかないのは、どこに原因があることが多いですか?
忙しさそのものより、営業の記録が代表の頭の中にしかないこと、新規顧客の立ち上げと商談が代表に重なること、止まったことに受注が減るまで気づけないことの3つが重なっている場合が目立ちます。量の仕事を代表から外し、記録を共有の表に残し、週の数字で止まりかけを知る形にすると改善しやすくなります。
納品が忙しい時期でも、営業を止めずに続けるにはどうすればよいですか?
リスト作り・架電・日程調整といった量の仕事を社員か外部に移し、代表に残すのを商談と結果の共有に絞ります。月に立ち上げられる新規の数を決めて商談の量をそれに合わせ、納品の山の前には架電を減らす週と再開の日を先に決めておくと、商談がゼロの月を作らずに済みます。
営業活動のデータから、アポ率が下がった工程を見つけるにはどうすればよいですか?
アポ率を接続率・担当者到達率・会話率・商談化率に分け、止まる前の自社の数字と一般的な目安(接続率30〜45%、担当者到達率25〜40%、会話率50〜70%、商談化率8〜15%程度)の両方と比べます。下回った工程が1つなら、そこだけを直して同じ件数で確かめます。
営業を1か月止めると、どのくらいの損失になりますか?
その月に生まれるはずだった商談と受注の見込みが後ろにずれます。試算の率で900件分を止めると受注の見込みは約0.8件で、月額12万円・継続10か月・粗利率60%の支援なら約58万円分の粗利の見込みにあたります。取り戻すには、別の月に同じだけの架電と商談の時間が要ります。
止まっていた営業を再開するとき、最初に何をすればよいですか?
リストの架電日と結果、断り理由、再連絡の月を確かめ、時期が来た相手から連絡します。記録がない場合は、新しいリストを作る前に過去のメールや商談のメモから断られた相手を外します。再開した月の数字は工程ごとに止まる前と比べ、崩れた工程を1つ選んで直します。
受注が増えて納品が追いつかないとき、営業はいったん止めたほうがよいですか?
止めるより、架電の量を減らす週と再開する日を先に決めて「休む」形にするほうが、後の谷を浅くできます。休む間も、再連絡の月が来た相手への連絡と商談の在庫の確認、商談結果の記録は続けます。あわせて、同じ月に立ち上げられる新規の数を決め、営業の量をそこに合わせ直します。
この記事の前提と根拠
- 試算の率(接続率36%・担当者到達率22%・会話率60%・商談化率11%・商談実施率85%・受注率20%)は、再開した月を想定して置いた仮の値です。目安は、説明が必要なBtoB商材の一般的な範囲(接続率30〜45%、担当者到達率25〜40%、会話率50〜70%、商談化率8〜15%)によります。
- 立ち上げ作業の時間、リストの作り直しにかかる時間、受注1件の粗利(月額12万円・継続10か月・粗利率60%)は、考え方を示すための架空の条件です。
- 商談から受注までのリードタイム30〜90日は、説明が必要なBtoB商材の一般的な目安です。
- 大橋メソッドの週次レポートの項目、結果分析・改善の進め方、データの帰属は、大橋メソッドが示している内容に基づきます。
参照した資料
- Ahrefs「Update: AI Overviews Reduce Clicks by 58%」(2026年2月4日)
- Google 日本版ブログ「AI による概要」
- Google 日本版ブログ「AI モード」日本語版の提供開始(2025年9月9日)
数字の目安は一般的な水準を整理したもので、商材・対象・条件によって変わります(2026年11月時点)。
次の一歩
営業が止まりがちな原因を整理したい場合は、このページ下の相談フォームに、提供しているAIO/LLMO支援の価格帯、ここ半年で営業が止まった時期とそのきっかけ、月に何件の商談があれば目標に届くかを書いて送ってください。1営業日以内にメールで連絡があり、30分のオンライン無料相談で、今のリスト・トーク・断り理由がどう残っているかを一緒に確かめられます。営業の電話はかかってきません。