この記事でわかること
- 業種・規模・地域の属性や「LLMOが必要か」の条件だけでは商談化率が上がりにくい理由と、商談に応じやすい状態の3群(動き・聞き手・材料)
- 1つの状態条件をリストの列にするときに持たせる4つの欄(値・根拠・確認日・有効期限)と、社会保険労務士法人を例にした記入のしかた
- 条件の点数を足し上げずに、そろった群の数で架電の段を付ける方法と、商談から遠ざける状態がある企業の保留のしかた
- テスト架電で条件ごとの商談化率を比べ、残す条件・外す条件・判断を保留する条件を決める手順と、条件ごとのアプローチの整理
この記事が想定している状況
営業リストは企業データベースから業種と地域で抜き出し、従業員数で絞っている。電話はつながり、話もある程度は聞いてもらえるのに、「今はいいです」で終わる会話が多く、商談になる会社とならない会社の違いを説明できない。代行会社に頼むにしても、「Webに力を入れている会社」としか条件を伝えられない。商談になりやすい企業の特徴を、電話をかける前にリストの上で見分けられる形にしたいと考えている営業責任者を想定しています。
知りたいこと
- 商談につながりやすい営業リストの作り方を知りたい
- AI検索対策の顧客になりそうな企業を整理し、当たり方を決めたい
- 代行会社に渡せる形で、リストの条件を書きたい
あわせて判断したいこと
- 「LLMOが必要な企業」と「いま商談に応じる企業」の違いを区別したい
- 条件が効いているかを、感覚ではなく架電の数字で確かめたい
読み終えるとできること
読み終えると、商談に応じやすい状態を3つの群で拾い、値・根拠・確認日・有効期限を持つリストの列として書けるようになります。そろった群の数で架電の順番を付け、初期テストの数字から条件を残すか外すかを決める手順も、そのまま自社のリストと代行会社への依頼に当てはめられます。
商談になるかは、属性より「いまの状態」で分かれる
営業リストの条件は、3つの段に分けて考えると整理しやすくなります。業種・規模・地域といった属性、検索からの問い合わせに頼っているかといった必要性、そして「いま話を聞く理由があるか」という状態です。属性と必要性は、AI検索対策に予算を組みそうな企業を選ぶための条件で、電話の相手が今週30分の商談に応じるかどうかまでは教えてくれません。
商談化率(商談の承諾÷会話が成立した数)の目安は8〜15%程度で、会話10件のうち8〜9件は商談になりません。その断り理由を分類すると、「必要ない」だけでなく、「今は時期ではない」「担当の者がいない」「何の話か分からない」といった、必要性とは別の理由が含まれます。必要性はあっても、時期・相手・話の入口のどれかが合っていない企業に電話している状態です。
| 段 | 条件の例 | 分かること | 分からないこと |
|---|---|---|---|
| 属性 | 業種・従業員数・所在地 | 電話をかける母集団 | いま話を聞く理由があるか |
| 必要性 | 検索からの問い合わせへの依存、AI検索での表示 | AI検索対策で得をしそうか | 商談の時期と、決める相手 |
| 状態 | 求人・新サービスの公開・決算月・窓口の形 | 今週の30分に応じる理由 | 受注まで進むかどうか |
3段目の状態は、受注しやすさとも別物です。受注しやすい企業の条件は、商談を重ねた後の受注・失注の記録から見つけるもので、受注しやすい企業の条件をリストに反映する方法で扱っています。ここで扱うのはその手前、会話を商談の約束に変えやすい企業の条件です。必要性で母集団を絞る手順はLLMOが必要な企業を絞り込むリストの作り方を参照してください。
状態を列にしておく利点は、代行会社に頼む場合にも表れます。「Webに力を入れている会社」と伝えるだけでは、電話をかける人によって選ぶ企業が変わります。「直近60日以内にWeb担当の求人を出している」のように列の言葉で渡せば、誰がリストを作っても同じ企業が上に並び、断り理由や商談化率を条件ごとに比べられるようになります。
状態の条件は、相手の事情を外から推し量るための手がかりです。当てはまっても商談になるとは限らず、当てはまらない企業を対象から外す理由にもなりません。使い道は、架電の順番と、最初に伝える事実を決めることです。
商談に応じやすい状態は「動き・聞き手・材料」で拾う
状態の条件は、思いつくまま並べると数十個になり、どれも少しずつ効いているように見えます。商談につながる理由ごとに分けると、3つの群にまとまります。いままさにWebや集客に手を入れている「動き」、電話を受けてその場で30分を決められる人がいる「聞き手」、電話の最初に事実として伝えられる「材料」です。
| 群 | 条件の例 | 確かめる場所 | 商談に効く理由 |
|---|---|---|---|
| 動き | Web担当・広報の求人を出している | 採用ページ、求人サイト | 集客の担当と予算を動かしている最中 |
| 動き | 直近3か月に新サービス・新拠点のお知らせ | お知らせ欄、プレスリリース | 新しいページの見え方に関心が向く |
| 動き | 決算月まで3〜5か月 | 会社概要、決算公告 | 翌期の予算を組む時期に重なる |
| 聞き手 | 代表が窓口になる規模(従業員30名以下) | 企業データベース、会社概要 | 受付を経ずに決める人と話せる |
| 聞き手 | マーケ・Web担当者の名前が公開されている | ブログの著者欄、インタビュー記事 | 名指しで取り次ぎを頼める |
| 材料 | 社名や主力サービスで尋ねたAIの回答に名前が出ない | 架電の直前にAI検索で確認 | 「今はこう表示されています」と事実で入れる |
| 材料 | 社名・サービス名の変更から1年以内 | お知らせ欄、登記情報 | 古い名前で答えられている可能性を示せる |
3群は、架電の別々の段に効きます。聞き手の条件は担当者到達率(担当者と話せた数÷接続数)を、材料の条件は会話の最初の30秒を、動きの条件は会話の後半で「では一度話を聞こう」となるかを左右します。1群だけがそろった企業より、2群以上がそろった企業のほうが商談に進みやすいと考えて、リストの上で書き分けます。
材料の群に入るAI検索の表示は、どの質問で尋ねたかによって結果が変わります。社名だけで尋ねる、地域名とサービスの種類で尋ねる、比較の言葉を足して尋ねる、といった質問の選び方はLLMOサービスを必要とする企業の探し方で扱っています。リストの列としては、尋ねた質問文と回答の要点を、確認日と一緒に残せれば足ります。
商談から遠ざける状態も、同じ表に書いておく
状態の条件には、商談に応じにくくする側のものもあります。サイトに「リニューアル中」と出ている、別の支援会社が制作や運用の表記に入っている、業界の繁忙期(税理士事務所の2〜3月など)にあたる、といった状態です。対象から外すのではなく、「いつなら話を聞く理由が生まれるか」を書いておくと、時期を変えて当たり直せる企業として残せます。
1つの条件を列にするときは、値・根拠・確認日・期限を持たせる
状態の条件をリストに入れるとき、「求人あり」と1列書くだけでは足りません。誰がいつ見て判断したかが残っていないと、電話をかける人は値を信じてよいか分からず、後で商談化率を比べるときにも数字として使えなくなります。1つの条件につき、次の4つの欄を持たせます。
| 欄 | 書く内容 | 記入の例 |
|---|---|---|
| 値 | あり・なし・不明の3つから選ぶ(空欄にしない) | あり |
| 根拠 | 確かめた場所と、見えた事実を一言 | 求人サイトに「Webマーケ担当」を掲載 |
| 確認日 | 見た日付 | 2026年10月21日 |
| 有効期限 | この値を信じてよい期間 | 確認日から60日(12月20日まで) |
値に「不明」を残すのは、調べなかった企業と、調べたが見つからなかった企業を分けるためです。両方を「なし」にすると、条件に当てはまらない側の商談化率に、まだ調べていない企業が混ざります。根拠を一言書くのは、最初の一言に使うためでもあります。「求人を拝見しました」と言える根拠のない値は、電話では使えません。
有効期限は、状態の条件にだけ要る欄です。業種や所在地はめったに変わりませんが、求人は埋まれば消え、AIの回答は数週間で変わることがあります。期限の目安は、求人で60日、お知らせで90日、AI検索での表示で14日程度です。期限を過ぎた値は「不明」に戻し、架電の直前に確かめ直します。
条件を文にする
「Webに熱心」ではなく「Web担当・広報の求人を、直近60日以内に出している」のように、誰が見ても同じ判定になる文にします。
確かめる場所と時間を決める
採用ページと求人サイトの2か所を見る、1社2分まで、のように決めます。時間を決めないと、条件を足すたびにリスト作りが架電に追いつかなくなります。
3つの値の線を引く
「あり」は掲載を確認できた場合、「なし」は2か所とも見て掲載がない場合、「不明」はまだ見ていない場合、と書き分けます。
期限と見直す人を決める
期限を過ぎた値を誰が「不明」に戻すかを決めます。外注先に任せるなら、ターゲットの定義と一緒に文章で渡します。
想定ケース(架空の条件):従業員18名の社会保険労務士法人の1行
業種は社会保険労務士法人、所在地は大阪市、従業員は18名です。動きの欄は「Web担当の求人:あり(求人サイトに掲載、10月21日確認、期限12月20日)」と「新サービスのお知らせ:あり(9月に助成金の相談窓口を開設)」。聞き手の欄は「代表が窓口:あり(従業員30名以下、会社概要に代表の名前)」。材料の欄は「地域名と『助成金の相談』で尋ねたAIの回答に名前なし(10月28日確認、期限11月11日)」。3群がそろうので、この行は最初の週に電話する段に入ります。
架電の順番は、点数の合計より「そろった群の数」で決める
条件ごとに1点を付け、合計点の高い順に電話する方法はよく使われます。ただ、状態の条件は群によって効く段が違うため、合計点では偏りが見えません。材料の条件を3つ満たした企業と、3群を1つずつ満たした企業を比べると、前者は話の入口こそ強いものの、決める人に届かない、今の時期ではない、という可能性が残ります。
| 段 | そろった群 | 電話のかけ方 | 最初に伝えること |
|---|---|---|---|
| 1段 | 動き・聞き手・材料の3群 | 確認から1週間以内に電話する | AIの回答の事実と、動きに触れた一言 |
| 2段 | 材料と聞き手 | 1段に続けて電話する | AIの回答の事実 |
| 3段 | 材料と動き | 受付で担当者の名前を尋ねてから進める | 動きに触れて、担当の方を尋ねる |
| 4段 | 1群のみ | 期限内の値を確かめ直してから電話する | 足りない群を1問で確かめる |
| 保留 | 商談から遠ざける状態がある | 書いておいた時期まで電話しない | 時期が来たら段を付け直す |
段を分けたら、架電の量は1段と2段に寄せます。初期テストの2〜3週間で、1段と2段だけで会話30件に届くかを先に数えます。届かない見込みなら、3段まで広げるか、材料の欄を確かめる社数を増やします。大橋メソッドでも、リストは初回100〜300社を優先順位付きで作り、接続率・担当者到達率・断り理由を見ながら毎週入れ替える進め方をとっています。
保留にした企業は、時期の欄を埋めておけば、月初にまとめて段を付け直せます。繁忙期が明ける月、リニューアルの公開予定月、他社との契約の更新月などです。一度断られた企業も同じように扱い、断られた日付と理由を残して、電話をしない期間を社内で決めておきます。
段の付け方は、テストの結果で変えてかまいません。たとえば2段の商談化率が1段とほとんど変わらなければ、動きの群は調べる手間に見合っていないと読めます。その場合は動きの列を1つ外し、浮いた時間を材料の欄の確認に回します。どの段で何件の会話と商談が出たかを残しておくと、次の節の比べ方にそのまま使えます。
事業者間(BtoB)の電話での営業には、特定商取引法の電話勧誘販売の規制の多くが適用されないとされています。それでも、断られた相手にかけ直すこと、事業との関係がはっきりしない個人事業主への電話、個人情報保護法に沿った情報の取得と利用目的の扱いには注意が要ります。電話をしない期間などの社内ルールは、法的な判断を専門家に確かめたうえで決めてください。
効いた条件は、当てはまる企業とそうでない企業の商談化率で決める
条件を足したリストが本当に商談を増やしているかは、条件ごとに企業を2つに分け、商談化率を比べると分かります。比べるのは、架電数ではなく会話の数を分母にした商談化率です。担当者到達率に差が出ている場合は、聞き手の条件の効き目として、商談化率とは別に見ます。
判断に使うなら、当てはまる側・当てはまらない側の両方に会話が30件以上ほしいところです。会話が10件程度では、1件の成否で商談化率が10ポイント近く動きます。値が「不明」の企業は、どちらにも入れずに別に数えます。大橋メソッドの初期テストの報告には接続率・担当者到達率・商談化率・断り理由の内訳が入るため、この比べ方の材料がそろいます。テストの規模の考え方は商談獲得のテストは何件・何週間が目安かで扱っています。
想定ケース(架空の条件):会話96件・商談10件を3つの条件で分ける
初期テストで会話が96件、商談の承諾が10件(商談化率約10%)出たとします。「Web担当の求人あり」の企業は会話35件で商談6件(約17%)、当てはまらない企業は61件で4件(約7%)でした。「AIの回答に名前が出ない」は51件で8件(約16%)、当てはまらない45件で2件(約4%)です。「決算月まで3〜5か月」は21件で3件(約14%)、当てはまらない75件で7件(約9%)でした。前の2つは両側とも会話30件以上で差も大きいため残し、決算月は当てはまる側が21件と30件に届かないため、判断を保留して次の2週間も記録を続けます。
| 条件 | 当てはまる | 当てはまらない | 判断 |
|---|---|---|---|
| Web担当の求人あり | 35件中6件(約17%) | 61件中4件(約7%) | 残す(2段以上の条件に) |
| AIの回答に名前が出ない | 51件中8件(約16%) | 45件中2件(約4%) | 残す(最初の一言の根拠に) |
| 決算月まで3〜5か月 | 21件中3件(約14%) | 75件中7件(約9%) | 保留(会話30件に届かない) |
下の試算では、残した2つの条件を両方満たす企業280社に、1社あたり平均3回、合計840件の架電をした場合の見込みを示します。率は想定ケースの結果よりやや控えめに、担当者到達率34%、商談化率15%で置いています。
試算
架電840件から受注までの件数の見込み
架電840件に対して、接続は約328件、担当者と話せるのは約111件、商談の日程確定は約11件、実施は約9.2件、受注の見込みは約1.7件です。
架電全体から見た商談化は1.3%で、説明が必要なBtoB商材の目安(0.5〜1.5%)の範囲内です。同じ率のままなら、受注1件あたり約483件の架電が必要です。
| 工程 | 率(目安との比較に使う) | 件数 |
|---|---|---|
| 架電 | — | 840件 |
| 接続 | 接続率(39%) | 約328件 |
| 担当者と会話 | 担当者到達率(34%) | 約111件 |
| 話を聞いてもらえた | 会話率(63%) | 約70件 |
| 商談の日程確定 | 商談化率(15%) | 約11件 |
| 商談の実施 | 商談実施率(87%) | 約9.2件 |
| 受注 | 受注率(19%) | 約1.7件 |
件数は各工程の率を順に掛けた見込みです。会話30件以上のデータがそろうまでは、率の小さな差で結論を出さないようにします。
840件の架電で、担当者と話せるのは約111件、日程確定は約11件、実施は約9.2件、受注の見込みは約1.7件です。接続率と会話率は同じまま、属性だけで選んだリストを担当者到達率28%・商談化率9%で計算し直すと、担当者と話せるのは約92件、会話は約58件、日程確定は約5.2件にとどまります。条件の欄を作って確かめる手間をどこまでかけるかは、この差と比べて決めます。
顧客になりそうな企業への当たり方は、列の値から決める
顧客になりそうな企業とそのアプローチの整理も、列の値から決められます。そろった群の数が同じでも、どの条件で当てはまったかによって、電話の相手、最初に伝える事実、商談で見せるものが変わるためです。
| 当てはまった条件 | 電話の相手 | 最初に伝える事実 | 商談で見せるもの |
|---|---|---|---|
| Web担当の求人あり | 採用を進めている部署の責任者 | 求人の職種と、AIの回答での社名の扱い | 採用後に任せたい作業の範囲 |
| 新サービス・新拠点の公開 | 公開を担当した人か代表 | 新しいサービス名で尋ねたAIの回答 | 新しいページが回答に使われる条件 |
| 代表が窓口になる規模 | 代表 | 地域名とサービスで尋ねたAIの回答 | 問い合わせ1件の価値からの見立て |
| 担当者の名前が公開 | 名前の分かる担当者 | 担当者が書いた記事の扱われ方 | 記事の直し方の優先順位 |
| 社名・サービス名の変更 | 広報の担当か代表 | 古い名前で答えられている事実 | 名前の表記をそろえる作業の一覧 |
電話の流れそのものは、どの企業でも大きくは変えません。大橋メソッドの架電は、LLMOの概念から説明せず、相手の社名や主力サービスで事前に調べたAI検索の結果を「今はこう表示されています」と事実で伝え、検索からの問い合わせが減っている背景を一言添えて、詳しい内容は商談に回す流れを30秒で組むとしています。列の値が決めるのは、その30秒で使う事実と、取り次いでもらう相手です。
商談の有無が、運ではなく設計で決まる状態になる。それが最初の変化です。
大橋メソッド代表(代表インタビューより)
断り理由は、どの列の値の企業で出たかと一緒に記録します。「担当がいない」が聞き手の条件ありの企業で続くなら、その条件の確かめ方がずれています。「今は時期ではない」が動きの条件ありの企業で出るなら、有効期限が長すぎるのかもしれません。結果を毎週戻してターゲット・リスト・トークを直す流れの中で、列の定義にも版の番号を付けて書き直していきます。列の値と突き合わせる前の、断り理由そのものの分け方は断り理由の分類でトークを改善する方法にまとめています。
商談が決まった企業については、列の値を商談シートにも写しておきます。商談の冒頭で「求人を拝見して」「新しいサービスの名前で尋ねたところ」と電話の続きから話を始められ、相手も何のための30分だったかをすぐに思い出せます。
手順のまとめ:商談に応じやすい状態をリストの列にする
- 条件を3段に分ける:今のリストの条件を属性・必要性・状態に振り分け、状態の条件が足りているかを確かめます。
- 状態を3群で拾う:動き・聞き手・材料の群ごとに、外から確かめられる条件を1〜2個ずつ選びます。
- 4つの欄を作る:条件ごとに値・根拠・確認日・有効期限の欄を作り、あり・なし・不明の線引きを文にします。
- 段を付けて架電する:そろった群の数で段を分けて1段と2段から電話し、段ごとの会話と商談を記録します。
- 商談化率で条件を残す:当てはまる側と当てはまらない側の商談化率を会話30件以上ずつで比べ、残す・外す・保留を決めます。
よくある失敗と対策
| よくある失敗 | 対策 |
|---|---|
| 「Webに力を入れている」のように、判定する人によって値が変わる条件をそのまま列にする | 確かめる場所と、あり・なし・不明の線引きを文にしてから列にし、外注先にも同じ文で渡す |
| 調べていない企業を「なし」にしたまま、条件の効き目を比べる | 値は空欄にせず「不明」を残し、比べるときは不明の企業を別に数える |
| 条件ごとの点数を合計して、点の高い順に電話する | どの群がそろっているかで段を分け、聞き手の条件がない企業は担当者の名前を先に確かめる |
| 求人やAIの回答のような変わりやすい値を、何か月も前の確認のまま使う | 条件ごとに有効期限を決め、期限を過ぎた値は「不明」に戻して架電の直前に確かめ直す |
| 会話10件程度の差で、条件を必須にしたり外したりする | 当てはまる側と当てはまらない側の会話が30件以上になるまでは判断を保留し、記録だけを続ける |
チェックリスト
- リストの条件を、属性・必要性・状態の3段に分けて書いた
- 状態の条件を、動き・聞き手・材料の3群に振り分けた
- 各条件に値(あり・なし・不明)・根拠・確認日・有効期限の欄がある
- 商談から遠ざける状態と、当たり直す時期を書く欄がある
- そろった群の数で架電の段を付け、1段と2段の社数を数えた
- 条件ごとに、当てはまる側と当てはまらない側の会話数と商談数を記録している
- 断り理由を、どの列の値の企業で出たかと一緒に残している
よくある質問
商談につながりやすい営業リストは、どんな項目で作ればよいですか?
業種・規模・地域の属性に加えて、いま話を聞く理由があるかを示す状態の列を足します。状態は、求人や新サービスの公開のような動き、代表が窓口になる規模や担当者の名前のような聞き手、AI検索での表示のような材料の3群で拾い、それぞれに値・根拠・確認日・有効期限を書きます。
AI検索対策の顧客になりそうな企業と、その当たり方はどう整理すればよいですか?
どの状態の条件で当てはまったかで分けると整理できます。求人が出ている企業は採用を進める部署の責任者へ、代表が窓口になる規模なら代表へ、名前の分かる担当者がいればその人へ電話します。最初に伝える事実は、社名やサービス名で尋ねたAIの回答にそろえ、詳しい説明は商談に回します。
状態の条件は、いくつくらいリストの列にすればよいですか?
最初は3群から1〜2個ずつ、合わせて4〜6個程度に抑えるのが目安です。条件を増やすほど1社を調べる時間が延び、リスト作りが架電に追いつかなくなります。テストで効き目が見えなかった条件は外し、断り理由から見えてきた条件と入れ替えます。
AIの回答は日によって変わりますが、リストの条件に使っても問題ありませんか?
確認日と有効期限を一緒に書けば使えます。期限は14日程度を目安にし、架電の直前にもう一度確かめて、電話では何日にどの質問で尋ねた回答かを添えて伝えます。回答が変わっていた場合は、その変化自体を会話の材料にできます。
状態の条件に当てはまらない企業は、リストから外したほうがよいですか?
外さずに段を下げて残すのが基本です。状態の条件は時期で変わるため、今は当てはまらなくても数か月後に動きが出ることがあります。商談から遠ざける状態がある企業も、繁忙期の明けや契約の更新月など、当たり直す時期を書いて保留にしておきます。
この記事の前提と根拠
- 接続率30〜45%、担当者到達率25〜40%、会話率50〜70%、商談化率(商談の承諾÷会話)8〜15%は、説明が必要なBtoB商材の架電で一般的に使われる目安です。
- 条件の比較に会話30件以上を求めるのは、判断に使うテストの目安(1パターンあたり架電300〜500件程度、会話30件以上)に合わせたものです。
- 有効期限の目安(求人60日、お知らせ90日、AI検索での表示14日)は、値が変わる速さから置いた仮の値で、業種や地域に合わせて調整します。
- 想定ケースと試算の企業数・会話数・率は、説明のための仮の値です。
- 法令に関する記述は2026年11月時点の一般論で、個別の判断は専門家への確認を前提としています。
参照した資料
数字の目安は一般的な水準を整理したもので、商材・対象・条件によって変わります(2026年11月時点)。
次の一歩
手元の営業リストがある場合は、このページ下の相談フォームに、今使っている条件(業種・規模・地域など)と、よく聞く断り理由を3つほど書いて送ってください。1営業日以内にメールで連絡があり、30分のオンライン無料相談で、状態の条件として足せそうな列と、初期テストで比べる条件の候補を整理します。営業電話はかかってきません。